森下を中心に打線が理想的な攻撃を展開できている阪神。(C)産経新聞社 猛虎が止まらない。6月3日に交流戦が始まってからも…

 

森下を中心に打線が理想的な攻撃を展開できている阪神。(C)産経新聞社

 

 猛虎が止まらない。6月3日に交流戦が始まってからも快進撃は続き、気づけば、セ・リーグでは2位DeNAと3.5ゲーム差の首位につけている。いまだ「安心」できる差ではないものの、阪神ナインの好調ぶりからして覇権奪回に向けた期待は高まる一方である。

【動画】まさに「消える魔球」 阪神デュプランティエの奪三振シーン

 何よりも頼もしいのは、レジェンドの言葉だ。阪神が3連勝を飾った6月8日のオリックス戦で、ABCラジオの中継で解説を務めた岡田彰布オーナー付顧問は、「流れ的に良い形で行ってんのは間違いない」と絶賛。球団史上初となる交流戦6戦5勝を上げるロケットスタートを切ったチームを称えた。

 決して甘い言葉を投げかけるタイプではない。そんな伝説の指揮官がとりわけ評価したのは、攻撃の流れだ。このオリックス戦では、相手先発の曽谷龍平に2回まで打者6人パーフェクトに抑えられていた中、3回に先頭の坂本誠志郎が単打で出塁。続く小幡竜平は強攻策で左前に落とし、無死一、二塁と好機を拡大すると、続く伊原陵人はスリーバント失敗、近本光司は空振り三振に倒れたが、中野拓夢が左前適時打で先制点を奪うと、森下翔太が左翼席に10号3ランをマーク。文字通り一気呵成の攻撃で4点をもぎ取った。

 23年に日本一となった阪神での第2次政権下でも、何より「流れ」を重視してきた岡田氏は、「これはめちゃくちゃすごい攻撃ですよ」と好投手のわずかな綻びから畳みかけた打線を評価。「普通はバントなんだろうけど。得点圏にまず走者を送ってね。でも下位打線が連打でしょ。あんまり良いとは思ってないんかな」と分析した。

「まず1点を取りに行くんですよ。あれは大量点を取りに行く攻撃。それがうまくいくのが、(今の)タイガースの調子なんでしょうね。僕ならバントですね。4点取れるなんて思わない。これで4点取れるからすごいと思うよね」

 もっとも、「まだまだ2カード。まだ4カードあるでしょ」と気を引き締めることも忘れなかった岡田氏。それでも「でも上位チームの2カードやったんでいけるという感覚を持ったんやと思います」と愛弟子である藤川球児監督が構築するチームの強みを称えた。

 果たして、今の快進撃はどこまで続くのか。交流戦の戦いが肝となるのは間違いない。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

 

【関連記事】名将・岡田も「右は打てない」と唸る 新助っ人デュプランティエの無双ぶりで注目される阪神の“魔改造”「またMLB級に…」

【関連記事】連夜の豪快弾も異質な「0」 シーズン42発の量産体制の阪神・佐藤輝明の規格外ぶりを示す“らしい”数字とは

【関連記事】阪神のルーキー伊原陵人はなぜ快投続く? アマ時代から成功を確信した元虎戦士が見た“強み”「キャッチャー次第でいろんな投球ができる」