◇国内メジャー第2戦◇BMW 日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ 最終日(8日)◇宍戸ヒルズCC西コース(茨城)◇予…
◇国内メジャー第2戦◇BMW 日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ 最終日(8日)◇宍戸ヒルズCC西コース(茨城)◇予選ラウンド7397yd(パー70)、決勝ラウンド7430yd(パー71)◇曇り(観衆6055人)
3年ぶりのタイトルをメジャーで逃した堀川未来夢は「蝉川選手が上手かったですね」とプレーオフで敗れた蝉川泰果をたたえた。首位タイから6バーディ、2ボギーの「67」と伸ばしたが、終盤に通算10アンダーで追いつかれた。「攻めの手を最後まで緩めることなく、相手が一枚も二枚も上手だった」。激闘を終えると、蝉川に笑顔でウォーターシャワーを浴びせていた。
接戦の緊張感に包まれたメジャーの終盤は、無意識に感情が高ぶった。単独首位に抜け出す4.5mを決めた15番(パー5)でガッツポーズ。最難関の17番では1打目を左ラフに曲げ、フェアウェイに刻んだあとに2mのパーパットを粘り強く入れて力強くこぶしを握った。1打リードで迎えた最終18番では、同組の蝉川にバーディで首位に並ばれ、外せば負けの3mのパーパットをねじ込んで、三度ガッツポーズを決めた。
「楽しかったですね。緊張する場面でプレーできることは幸せなことだし、その中でイメージ通りのパットが打てたことなどは、自分の成長のひとつだと思う」
何より印象的だったのはライバルに示したスポーツマンシップだ。前半2番(パー5)ではチップインイーグルを決めた蝉川とグータッチ。「自分も良いプレーをするには“組”の流れもある。終盤は敵となる相手ですけど、最終組の中で優勝者を出すぞ、という気持ち」から生まれた行動だったという。
蝉川は「笑顔でグータッチしてもらえたので、すごくホッとした」と話し、17番をパーとして1打のリードを守った堀川へ、今度は自らグータッチ。「僕も良いプレーをしたときにたたえ合うのはいいなと思った」と述べ、好プレーの応酬の裏にあった心温まるシーンを振り返った。(茨城県笠間市/塚田達也)