第75回安田記念(8日/GI、東京芝1600m)には、春秋マイルGI制覇を目指すソウルラッシュ、4歳世代のトップマイラー・ジャンタルマンタル、大阪杯7着から巻き返しを期すシックスペンスなどが出走予定。

本記事では、出走各馬の追い切りを診断し、高評価の有力馬や穴馬をピックアップ。ここでは「サクラトゥジュール」を取り上げる。

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■サクラトゥジュール

本来であれば、酸いも甘いも噛み分けた8歳馬。常識がかるというよりも、走ることへの飽きをみせてこそ普通だ。そもそも去勢手術まで施されている馬であり、本来の気難しさ故の賢さで、自身が疲れない=手を抜くことを率先してやりそうなものなのだが、同馬は違う。むしろ未だに血気盛んだ。

前走は酷かったが、逆に言えばまるでヤンチャな若駒。前に壁を作ったところで乗りかからんばかりに力んで気負うほどだが、直線で何度も進路をカットされるという不利がなければ、あんな着順で終っていなかっただろうというのが同馬のスケールの大きさ。伊達に3歳5月の段階にして芝のマイルを1分31秒7で駆けていない。搭載エンジンがGI級であることは疑いようのない事実である。そしてそれは気性同様に全く衰えていない。

この中間は熱のこもった調整で注目に値する。久しぶりに併せ馬中心の調整であえて気持ちを昂ぶらせてスイッチをオンに。その上で1週前に追走外の形から5F64秒5~3F35秒7と気持ち良く走らせてガスを抜く。結果、直前はキビキビと動ける適度な心身へと研ぎ澄まされた。これなら一発あって不思議なし。大穴候補。

総合評価「S」

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