完璧な一発でNPB通算100号を決めた佐藤。(C)産経新聞社 捉えた瞬間に本人が確信する一発だった。 6月5日、敵地エス…

完璧な一発でNPB通算100号を決めた佐藤。(C)産経新聞社

 捉えた瞬間に本人が確信する一発だった。

 6月5日、敵地エスコンフィールドで行われた日本ハム戦で、阪神の佐藤輝明は「4番・右翼」で先発出場。8回に自身のNPB通算100号となる今季16号ソロを放った。

【動画】打った瞬間の確信弾! 佐藤輝明の規格外パワーを物語る一発

 阪神が4-0で迎えた8回の第4打席、カウント0-1から相手3番手の福谷浩司が投じた甘く入ったスライダーをジャストミート。軽く振ったように見えたが、完璧に捉えられた打球はあっという間に右翼席中段に着弾。打たれた福谷が瞬間的にマウンド上でガクッと肩を落とした姿は、打球の凄まじさを物語る光景でもあった。

 今カードでは日本ハムとの対戦2日目となった前日に、“片手一本”での14号、そしてバックスクリーンへの特大15号と1試合2本塁打をマーク。通算100号に王手をかけていた。そうした中で、引っ張った特大の一発で節目をやってのけるのは、いかにも“ホームランアーチスト”とも称される佐藤らしい。

 連夜の豪快弾で存在感を示した佐藤。そんな26歳の大砲の現状を深掘りして、浮かび上がるのは、6月の打撃成績の“異質さ”だ。というのも、打ちまくっているように見える打率はわずか.235(18打数4安打)。一方で4本塁打、長打率.941、OPS1.219と長打系の指標はいずれもハイアベレージなのである。実際、本塁打を除くインプレー打球のうち安打となった割合を表す指標「BABIP」はなんと0なのである。

 あくまでスモールサンプルであり、佐藤自身は決して3割以上を打つアベレージヒッターではない。それでも打ったヒットは全て本塁打というのも、これまたプロ野球ファンから“ロマン砲”と期待されてきた規格外男らしさと言えよう。

 今季全体では、16本塁打、41打点、OPS.959がいずれもセ・リーグトップ。シーズン42本塁打、106打点の量産体制に入って確実性も見せ始めいる佐藤は特大の打撃ポテンシャルを本格的に開花させようとしている。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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