親会社の業績悪化が伝えられる中、復活した日産野球部の戦いぶりが注目となる(C)ACPHOTO 影響は決してゼロではないと…

親会社の業績悪化が伝えられる中、復活した日産野球部の戦いぶりが注目となる(C)ACPHOTO
影響は決してゼロではないとの見方が大きいです。
今年から活動を再開した社会人野球・日産自動車野球部です。都市対抗野球大会を2度も制した名門チームは、リーマン・ショックなどの影響もあって、2009年12月に一度は休部に。しかし、16年間のブランクを経て、復活への機運も高まり、今年から活動を再開したのです。
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それと同時に本社の業績悪化が続々とニュースに。5月13日には、2024年度1年間の決算で、6708億円の赤字になり、27年度までにグループ全体で2万人を削減するとの経営方針を発表しました。
さらには生産工場を削減する方針で、従業員の中には「日産はどうなるのか」との不安が広がっているのです。
来月初旬には東京ドーム行きの切符を懸けた西関東2次予選がスタート。フレッシュなメンバーがそろった日産野球部も新たな第一歩を目指しますが、世間の声は必ずしも野球部に好意的なものだけではありません。
アマチュア野球の取材歴が長いライターは言います。
「社会人野球は本社の業績で活動が左右される世界です。野球部は企業の中でも、数値的な利益を生みだすセクションではない。社員の士気高揚、子会社も含めた一体感の醸成、社名のPR、地域への社会貢献といった要素が企業的には野球部を有するメリットですが、業績が悪ければ『野球をやっている場合じゃない』となり、見直しの対象になる。過去、多くの企業チームがこのような形で休部、廃部を余儀なくされてきたのです」
日産のリストラ策はたいへん大がかりなもので、職を失う心配をしている社員やその家族からすれば「なぜ野球部の活動は守られるのか」と疑念を抱くのも、無理のないところです。
「こんな時こそ、野球人の心意気を見せてほしいとも思うんです。『都市対抗が終わったら、僕らも必死に車を売ります。だからそこまでは応援して下さい』といったアピールがあれば、社内の疑問の声は小さくなるでしょう。部員のほとんどがこの春、大学を出たばかりのフレッシュマン。同世代の仲間には車が必要になる人もいるでしょう。『野球部も汗をかいで、業績アップに貢献していきます』といったメッセージを発信するのも、一つの手だと思いますね」(前述のライター)
復活1年目の戦いぶりに、注目が集まります。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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