今ドラフトの注目選手とされる立石(C)産経新聞社 神宮球場や東京ドームのネット裏に集結したスカウト陣が、目を光らせる一週…

今ドラフトの注目選手とされる立石(C)産経新聞社
神宮球場や東京ドームのネット裏に集結したスカウト陣が、目を光らせる一週間になりそうです。
6月9日から、大学日本一を決める全日本大学野球選手権が行われます。関西六大学野球連盟の代表校・大商大が出場を辞退したため、全国各地のリーグ戦を勝ち上がってきた26の代表校が頂点を目指し、激しい戦いを繰り広げます。
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同時にこの大会は、NPBのスカウトたちにとっても大事な大会になります。あるNPBスカウトは話します。
「普段は全国各地の担当エリアをマークしているスカウトたちが、大会期間中は東京に集結し、注目の逸材をクロスチェックすることになります。自らの担当外の注目選手についても、しっかりと力量を見極めるんです。過去にもこの大会を通じて評価を上げた選手は大勢います。逆に言えば、スカウトやマスコミの注目を集める中でどれだけ活躍できるかも、評価の対象になるわけです」
その今大会。最もスカウト陣の興味を集めそうなのが、東京新大学野球リーグの強打者・立石正広です。
前述のスカウトは続けます。
「プロの世界では貴重な右のスラッガー。しかも俊足で、サードだけでなくセカンドも守れる。この春も5本塁打と期待を裏切らない活躍でした。シーズンで30発、ホームランを打てる打者は正直、12球団はどこも欲しいんじゃないでしょうか(笑)。あとは何球団の競合になるかがポイントでしょう」
創価大は昨秋の明治神宮大会で決勝に進出しながら、青山学院大の壁に阻まれ、準優勝に甘んじた苦い思い出があります。
大学日本一の称号とともに、自らの評価をさらに上昇させることができるか。そのバットから、目が離せません。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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