6月5日、2026北中米ワールドカップ・アジア最終予選の第9節が行われ、日本代表が0−1でオーストラリア代表に敗れた。…
6月5日、2026北中米ワールドカップ・アジア最終予選の第9節が行われ、日本代表が0−1でオーストラリア代表に敗れた。終了間際のワンチャンスを決められた中、A代表初スタメンとなったMF鈴木唯人が前半に作り出したビッグチャンスが脚光を浴びた。
すでに8大会連続のW杯本大会出場を決め、大幅にメンバーを入れ替えて臨んだ日本代表。前半、引いて守る相手を前に攻めあぐねる展開が続いた中、優れた個人能力でチャンスを作り出したのが、代表通算2試合目にして初スタメン出場の背番号8の鈴木だった。
3−4−2−1の右シャドーの位置に入ると、立ち上がりから自身が欲しいタイミングでパスをもらえずに苛立つ姿も見せていた鈴木だったが、パスを受けた際はフィジカル面の強さを見せて進化をアピール。そして前半24分にCKの流れから縦に突破してクロスを入れ、直後の25分には左足シュートを狙った。そして迎えた同28分、前半最大のチャンスを作ったのも鈴木だった。
ハーフウェーライン手前のライン間でボールを呼び込んだ鈴木は、最終ラインの左CBの町田浩樹から鋭い縦パスを受けて素早く前を向く。そこから一気に加速してスピードに乗ったドリブルで突き進み、瞬く間にボックス内に侵入。相手DFに囲まれる寸前に右足インフロントでカーブをかけてコースを狙ったシュートを放った。惜しくも枠外で、頭を抱えた鈴木だったが、ポストを蹴って悔しさをあらわにするなど、ゴールへの意欲が大いに見えたシーンだった。
■「町田のパスも良かった」
この鈴木の長距離ドリブルからのフィニッシュシーンに対して、SNS上には次のようなコメントが寄せられた。
「鈴木唯人のギラギラ感良いな」
「鈴木唯人まじうまい 町田のパスも良かった」
「ハーフラインから仕掛けてフィニッシュまで持っていく あとはフィニッシュだけや唯人」
「ここまで見たところ、鈴木唯人は別格かな」
「とにかく鈴木唯人が良い。そりゃブンデス行くわ。」
現在23歳の鈴木は、デンマーク1部ブレンビーで結果を残し、来季はブンデスリーガのフライブルグでプレーすることが決まっている。後半はさらにボールタッチの回数を増やし、途中出場の久保建英とも好連携を披露。試合には敗れたが、鈴木の自信に満ちあふれたプレーは、今後のさらなる飛躍を予感させた。