◇国内メジャー第2戦◇BMW 日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ 初日(5日)◇宍戸ヒルズCC西コース(茨城)◇予選…
◇国内メジャー第2戦◇BMW 日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ 初日(5日)◇宍戸ヒルズCC西コース(茨城)◇予選ラウンド7397yd(パー70)、決勝ラウンド7430yd(パー71)
「小学生以来ですかね。出だしのティショットで手が震えたのは」。1月から2月にかけて受けた両手首の手術を経て、DPワールドツアー(欧州ツアー)を主戦場にする川村昌弘が約9カ月ぶりに日本でツアー復帰。昨年9月「アイルランドオープン」以来のラウンドを2オーバー「74」で終えた。
2バーディ、4ボギーの内容に「もっと“やらかす”と思っていた」と安どの色をにじませる。「目標を立てられる状況でもないのでスコアは気にしない」と割り切っていたが、開幕前日は「どうしようもないスコアだったらどうしよう…」という不安もあった。主催者推薦で出場がかなった以上、国内メジャーでみっともない姿を見せるわけにいかない。
「手がついてこない部分があり、右に行くことが多かった」と1打目が安定せず、強みとしてきたフェアウェイキープ率は50%(7/14)と低迷した。右ラフに入れた前半5番でボギーが先行。その後もフェアウェイを外した3ホールでボギーを重ねたものの、ミスの幅は「これくらいで収まるんだな」と納得できる範囲内でもあった。
難度の高い上がり2ホールをパーで収められたことも自信の回復につながる。グリーン手前に広がる池のサイドにピンが切られた最難関の17番では、残り195ydの2打目を5番アイアンでピン右6mにつけてチャンスメーク。「リズム良く振ることができた」という納得の終盤だった。
「意外とできた、というほうが大きい」と話す18ホールの評価以上に、ツアーで戦えていることが何よりうれしい。「これだけゴルフから離れたことはなかったし、永遠に感じた」という31歳にとっては、「やっぱり楽しかった」のひと言に尽きる。「一生懸命やった結果、週末もゴルフができたらうれしい」。少しでも長く、久しぶりのプレーを楽しみたい。(茨城県笠間市/塚田達也)