高校野球の第72回NHK杯佐賀県高校野球大会は4日、佐賀市のさがみどりの森球場で決勝があり、鳥栖が、初制覇をめざした早…

 高校野球の第72回NHK杯佐賀県高校野球大会は4日、佐賀市のさがみどりの森球場で決勝があり、鳥栖が、初制覇をめざした早稲田佐賀に10―3で逆転勝ち、13年ぶり7度目の優勝を飾った。

 昨秋から今大会までの県内の結果で、夏の全国高校野球選手権佐賀大会のシード4校が内定。第1シードは秋春連覇の龍谷で、第2に鳥栖が入り、第3が佐賀北、第4は北陵となった。(森田博志)

 五回に追いついた鳥栖は六回2死から捕逸で勝ち越した後、呉昇勲選手(3年)の三塁打などで畳みかけた。山田和人監督が「大事な場面で絶対打つ」と信頼を寄せる中軸が勢いをつけた。

 石松悠太主将(3年)は「春はあせって自分たちから乱れたが、先制されてもベンチの雰囲気がよく、逆転できた」と胸を張った。この大会の優勝校は、夏を勝ち抜けないと言われる。13年前の鳥栖も全国選手権佐賀大会は準々決勝で敗れた。「ジンクスを破るぞ!」。選手たちは優勝に浸ることなく、夏を見据えた。(森田博志)