「上海ロレックス・マスターズ」(10月8日~10月15日/中国・上海/ハードコート)では大会7日目、準決勝の2試合が行われ、第1シードのラファエル・ナダル(スペイン)と第2シードのロジャー・フェデラー(スイス)がそれぞれ勝ち上がった。ナダル…

「上海ロレックス・マスターズ」(10月8日~10月15日/中国・上海/ハードコート)では大会7日目、準決勝の2試合が行われ、第1シードのラファエル・ナダル(スペイン)と第2シードのロジャー・フェデラー(スイス)がそれぞれ勝ち上がった。

ナダルは第4シードのマリン・チリッチ(クロアチア)と対戦。チリッチは王者相手に攻めに攻め、ゾーンに入るような強さでウィナーを連発したが、冷静に攻めと守りを交互に続けたナダルが要所要所で勝り、7‐5、7-6(3)で接戦を制した。

フェデラーは第16シードのフアン マルティン・デル ポトロ(アルゼンチン)と対戦。2009年の「全米オープン」決勝、ならびに今年の同大会の準々決勝と同じカードとなった。デル ポトロは準々決勝のビクトル・トロイツキ(セルビア)戦で左手首を負傷していたが、その影響はないように見られた。最初はデル ポトロが優勢で第1セットを取られたフェデラーだったが、第2セット以降は長くに渡りテニス界のトップに君臨する力強さを見せ、逆転で決勝の舞台に進んだ。

今日の結果により、明日の決勝はファンが待ち焦がれたナダル対フェデラーの頂上決戦となった。2人の過去の対戦成績はナダルの23勝14敗。直近の対戦では4月の「マイアミ・オープン」でフェデラーが勝利している。さらに今年の「全豪オープン」決勝でもフルセットで勝利するなどフェデラーはナダルに4連勝中。しかしナダルは今年9月の「全米オープン」、そして先週の「チャイナ・オープン」で無類の強さを誇っており調子は間違いなく最高だ。どちらが勝利してももちろん不思議ではない。

半年ぶりとなる頂上決戦、間違いなく見逃せない試合だ。◇   ◇   ◇

【大会7日目 主な試合結果】

◆シングルス準決勝

◯[1]ラファエル・ナダル(スペイン) 7‐5 7-6(3) ●[4]マリン・チリッチ(クロアチア)

◯[2]ロジャー・フェデラー(スイス)3-6 6-3 6-3 ●[16]フアン マルティン・デル ポトロ(アルゼンチン)(テニスデイリー編集部)

※写真は決勝進出したラファエル・ナダル

(Photo by XIN LI/Getty Images)