中国メディアは張本の力を高く評価している(C)Getty Images 今月24日から6日間にわたり、卓球の国際大会「2…

中国メディアは張本の力を高く評価している(C)Getty Images
今月24日から6日間にわたり、卓球の国際大会「2025WTTコンテンダー ザグレブ」がクロアチアで開催される。すでに出場予定となる日本代表選手として、メンバーリストには張本智和、張本美和、早田ひなといった、先月のドーハ世界選手権を戦ったプレーヤーたちが名を連ねた。
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そして、この日本チームの顔触れには、海外メディアからも熱視線が向けられている。中国のポータルサイト『捜狐』が現地時間6月2日、特集記事の中で、自国代表選手と日本選手による、次なる対戦を展望。クロアチアでの両国代表の戦いを占っている。
トピックの中では、中国はWTTコンテンダーザグレブに男女とも世界ランク上位に位置する“主力”を送り込まないと綴っており、その上で、男子の出場メンバーの1人である、世界ランキング8位の向鵬に期待を寄せる。
同メディアは、「向鵬が男子シングルスで中国代表の看板を背負って出場する。彼と、世界ランキング4位の張本智和は、それぞれ第1、第2シードに配置された。もし両者が順当に勝ち上がれば、決勝での直接対決が実現することになり、それはまさに“注目必至”の一戦。想像しただけで胸が熱くなる」などと見通している。
さらに、向鵬と張本との過去の対戦なども振り返っており、「2023年のシンガポール・グランドスラムでは、張本智和とフルゲームに及ぶ接戦の末、2-3で惜敗。特に第3ゲームでは10-7とリードしていながら逆転を許すなど、向鵬は勝負どころでの対応力に課題が見えた」などと指摘。
また同メディアは、「張本智和は中国卓球界にとって最重要ライバルの1人」と評した上で、「今回、向鵬が日本の主力陣を再び打ち破れば、その意義は極めて大きい。主力入りへの道が開けるだけでなく、ロサンゼルス五輪に向けた中国代表の層の厚さを示す重要な成果ともなる」と訴えており、来るザグレブ大会を見据え、「日中卓球界の新世代対決の縮図とも言える」と説いている。
張本と向鵬のシングルスでの通算対戦成績は1勝1敗と五分の成績を残していることからも、ザグレブで顔を合わせた際には、まさに大きな注目を集める試合ことは間違いない。そして、それぞれが今後、世界の頂点を目指していく上でも、重要な一戦となると言えるだろう。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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