ATP公式サイトは、ドミニク・ティーム(オーストリア)が、11月12~19日にロンドンで開催される「ATPファイナルズ」への出場権を手に入れたと、発表した。レース・トゥ・ロンドンランキング現在4位のティームの他に、ラファエル・ナダル(スペイ…

ATP公式サイトは、ドミニク・ティーム(オーストリア)が、11月12~19日にロンドンで開催される「ATPファイナルズ」への出場権を手に入れたと、発表した。

レース・トゥ・ロンドンランキング現在4位のティームの他に、ラファエル・ナダル(スペイン)、ロジャー・フェデラー(スイス)、アレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)が2017年の「ATPファイナルズ」出場を決めている。シーズン最後となる最高峰のトーナメントまで残すところ4週間、残り4つの出場権は誰が得るかまだ分からない。

「今年も出場できてとても光栄です。」と、ティームは述べた。「一度だけではなく、さらにその次の年も出場することは簡単なことではありません。世界最高峰の選手と対決できることを楽しみにしています。」

24歳のティームは、1990年と1995年から97年の同大会に出場した元世界ランキング1位のトーマス・ムスター(オーストリア)以来、初めてオーストリア人シングルス選手として複数回のファイナルズへの出場をきめた。昨年のATPファイナルズでは、総当たりのリーグ戦で1勝2敗の記録を残した。

ティームはATPファイナルズ出場選手の中で、最も世界を飛び回っている選手の一人だ。2017年は、24のトーナメントに出場しており、(試合記録46勝23敗)今年、リオデジャネイロで開催されたClaro提供の「リオ・オープン」で、トロフィーを掲げている。(決勝にてパブロ・カレーニョ ブスタ(スペイン)に勝利。)また、「ムチュア・マドリード・オープン」(ナダルに敗戦)、「ATPワールドツアー・マスターズ1000」、「バルセロナ・オープン・バンコサバデル」 (ナダルに敗戦) では、いずれも準優勝に終わった。

2017年、クレーコートの試合で24勝5敗を記録するコーチのギュンター・ブレニクスは、全仏オープンの準決勝に2年連続で(準々決勝ノバク・ジョコビッチ(セルビア)に勝利、準決勝ナダルに敗戦)、またローマでの「BNLイタリア国際」準決勝(準々決勝ナダルに勝利、準決勝ジョコビッチに敗戦)へとティームを導いた。

3組のダブルス、ジェイミー・マレー(イギリス)/ブルーノ・ソアレス(ブラジル)組、ライアン・ハリソン(アメリカ)/マイケル・ビーナス(ニュージーランド)組、ボブ・ブライアン(アメリカ)/マイク・ブライアン(アメリカ)組も、金曜日に行われた上海での「上海ロレックス・マスターズ」の結果、ダブルス8組の枠への出場を決めた。この3組の他に、ヘンリー・コンティネン(フィンランド)/ジョン・ピアース(オーストラリア)組、ルーカシュ・クボト(ポーランド)/マルセロ・メロ(ブラジル)組、2015年王者のジャン ジュリアン・ロジェ(オランダ)/オリア・テカウ(ルーマニア)組が来月のロンドンでの大会に出場する。残り2組の出場者はいまだ決まっていない。(テニスデイリー編集部)※写真は「ATPファイナルズ」への出場を決めたティーム(写真は「楽天ジャパンオープン」のもの)

(Photo by Matt Roberts/Getty Images)