人は彼のことを“旅人ゴルファー”と呼ぶ。川村昌弘・31歳。2012年のプロデビューから活躍の場を海の向こうに求め、キャ…
人は彼のことを“旅人ゴルファー”と呼ぶ。川村昌弘・31歳。2012年のプロデビューから活躍の場を海の向こうに求め、キャリアで足を運んだ国と地域の数は実に70に到達した。キャディバッグとバックパックで世界を飛び回る渡り鳥の経路を追っていこう。
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プロゴルファーの川村昌弘です。
いま僕は日本にいます。
両手首を手術してから、まもなく4カ月が経とうとしています。今週、茨城県の宍戸ヒルズCCで行われる「BMW 日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ」で実戦に復帰します!
試合でプレーするのは昨年9月の「アイルランドオープン」以来、約9カ月ぶり。1月に左手首、2月に右手首にメスを入れました。その後、休養に努めながら何度かプライベートでゴルフをして、ちょうど「関西オープン」が行われた5月中旬にタイで1週間、合宿。暖かい土地でテストを行い、はじめのうちに感じた痛みも週末には取れてきて、ツアーでもプレーできると思えました。
今は8月下旬の「オメガ ヨーロピアンマスターズ」(スイス・クランスシュルシエレGC)での復帰を目指す中、DPワールドツアー(欧州ツアー)では公傷制度でカムバックするまでの準備措置として、リハビリトーナメントを他ツアーで3試合まで出場することが認められています。僕はすでに日本ツアーのメンバーではありませんが、ジャパンゴルフツアー選手会会長の谷原秀人さんをはじめ、日本ゴルフツアー機構(JGTO)の関係者の方のおかげで推薦出場がかないました。
開幕前はかつてマレーシアに住んでいた岡田絃希選手や小木曽喬選手と一緒に練習ラウンド。岡田選手は彼のアマチュア時代から親交があり、昨年ツアー初優勝を飾った小木曽選手は福井工大福井中高時代に同部屋だった後輩で、同じ試合に出るたびに声をかけてくれます。たくさんの選手からの「お帰りなさい」が、うれしくて仕方がありません。
休養、手術、リハビリ…。ここまでの道のりは永遠に感じました。やっぱり僕はゴルフで競うことが大好き。復帰にあたり、多くの皆さんへの感謝の気持ちばかりが募ります。JGTOの皆さんへはもちろん、試合会場の美しさに驚き、ありがたみを感じてやみません。ツアーで自分がいつもこんなにきれいなゴルフ場でプレーしていたのかと感動するばかりです。
キャディのメグさん(坂井恵さん)とも再びタッグを組むことができました。選手のけがによる長期離脱によって解消するコンビはたくさんあるのに、メグさんは僕を待っていてくれた。2人での8年目のシーズンが、少し遅れて幕を開けます。