メッツの千賀滉大投手が、好調の秘訣である"データ"について明かした。またチームメートとの仲などプライベートについてもA…

 メッツの千賀滉大投手が、好調の秘訣である"データ"について明かした。またチームメートとの仲などプライベートについてもABEMAの独占インタビューで語っている。

【映像】千賀が語る“一番仲が良いチームメイト”

 2023年に福岡ソフトバンクホークスから海外FAで海を渡った千賀。デビューイヤーは力強いまっすぐと"ゴーストフォーク"を武器に、12勝7敗、防御率2.98の成績を残した。

 注目の2年目は度重なる怪我の影響でわずか1試合の登板に終わる。再起をかけた2025年は、ここまで6勝3敗で防御率はナ・リーグトップの1.60と圧倒的な投球を見せている。

 ここまでの戦いを振り返った千賀は「全然自分の思うようなものは出ていない」と、好成績を残しながらも課題を多く感じているという。一方で「たくさんの球種を使えるのが僕の強み。真っ直ぐとフォークだけではなく、今は色々な球を使って押さえている。データを見たり、いろんなことをしながらなんとか押さえている」とこれまでのような力で押す投球だけでなく、データを駆使しつつ様々な球種を使って打ち取るスタイルに手応えを掴んでいるようだ。

 千賀の口から出てきたデータの言葉。日本時代はどうだったのか──。 「日本の時には何もしてない。拓也(元・巨人の甲斐拓也)が出したサイン通りにそこに投げるだけ。ただそれだけをしていた」

 しかし今は「マウンド上で何が必要で、何が必要じゃないかは投げていけばいくほど明確になってくる。それをあとは使うだけ。自分の中でうまくできている」とデータと実際の自分の投球のすり合わせが大事だと語る。

 そんな千賀の投球で面白いデータがある。それは被打率だ。本来、対戦回数が増えると打者が有利になる傾向が強く、被打率は高まる。一方で千賀は、1巡目は.271、2巡目は.203、3巡目は.086と徐々に被打率が下がっていくのだ。

 「『自分はこういうふうに投げていきたい』を合わせていく中で、『今日の自分』というものが投げていけば投げていくほどわかってくる。自分の感覚とデータを自分の中で整理して『今日の自分はこうだな』と。メンタルと数字が合ってるのは面白い」と好調の要因を語った。

 メッツに加入して3年目を迎えた右腕。「チームの雰囲気はすごくいい」と語る中で、最も中の良いチームメートは、守護神を務めるエドウィン・ディアスだという。

 今季のスプリングトレーニングでは、アメリカメディア『SNY』が公式SNSで「センガ・コウダイとエドウィン・ディアスがスプリング・トレーニングに参加」と報じ、2人が談笑しながらグラウンドに歩いている姿を動画で公開。日本のファンからは「仲良いな」「こういうの好き」「このデュオが大好き」「英語力が成長した証」とポジティブなコメントが寄せられていた。

 ディアスについて千賀は「ディアスが一番連絡くれる。お互いにいい時も悪い時もメッセージを送り合ったり。言葉がわからない僕に声をかけてくれる選手がたくさんいますけど、彼の場合はグラウンド外でも連絡をくれたりするので、頑張って欲しい」とエールを送った。

(ABEMA『SPORTSチャンネル』)