4安打3打点で逆転勝利の立役者となった慶大・清水翔

延長12回、4時間11分に渡る熱戦の末、慶大が8対7で立大に競り勝ちかった。

 前々週に明大に2連敗して春秋連覇へ一歩後退した立大と、前週に明大を2連勝で下して逆転優勝に望みを繋いだ慶大の対戦。立大は今季1勝1敗、防御率1.64の左腕・田中誠也(2年・大阪桐蔭)、慶大は今季1勝0敗、防御率2.20の右腕・津留﨑大成(2年・慶應)が先発マウンドに上り、2年生同士の投げ合いで試合が始まった。

 先制は慶大。1回表に2本のヒットで1死1、3塁として5番・清水翔太(4年・桐蔭学園)が詰まりながらもライト前に落とすタイムリーで1点を先制。しかしその裏、立大が2四球で2死1、2塁として5番・山根佑太(4年・浦和学院)が左中間へ2点タイムリーを放ってすぐさま逆転に成功した。

 再び試合が動いたのは5回。慶大が清水翔のタイムリー2塁打を放って同点としたのも束の間、立大がその裏に3番・飯迫恵士(神戸国際大附)のタイムリーの後、満塁からの押し出し四球を挟んで、7番・藤野隼大(2年・川越東)が左中間を破る走者一掃のタイムリー2塁打を放って一挙5点を奪って突き放した。

 だが、「諦めなかった」と慶大・大久保秀昭監督。7回表に柳町達(2年・慶應)のタイムリーで1点を返すと、代わった立大2番手・比屋根雅也(1年・興南)から、清水翔のこの日3本目のタイムリーを放ち、さらに倉田直幸(4年・浜松西)もタイムリー2塁打で続いて計4点を奪取。そして土壇場の9回表に代打・河合大樹(3年・関西学院)がレフト線を破る起死回生の同点タイムリーを放って延長戦に持ち込むと、12回表に立大の4番手・手塚周(2年・福島)に対して2死から2四球1ヒットで満塁し、倉田が押し出し四球を選んで勝ち越しに成功。最後は9回から5番手でリリーフ登板した関根智輝(1年・城東)が4イニング目に入ったが、しっかりと3人で抑えて試合を締めた。

慶大の関根が9回から4イニングを1安打無失点の好リリーフ

 6試合連続本塁打の期待のかかった慶大の4番・岩見雅紀(4年・比叡山)は、2打数無安打で連続記録は途絶えたが、3四死球2得点で勝利に貢献。「今のチームは誰でもヒーローになれる。結果的にチームが勝てれば僕は何も望まないです」とチームの勝利を喜んだ。

■慶應義塾大vs立教大1回戦
慶應義塾大 100 010 401 001=8
立教大   200 050 000 000=7
【慶】津留﨑、高橋亮、石井、佐藤、〇関根-郡司
【立】田中誠、比屋根、中川、●手塚-藤野

◎慶應義塾大・大久保秀昭監督
「すみません、長い試合で。諦めなかった。何とかみんなが繋いだ。佐藤、関根もよく耐えた。いろんなミスをみんながカバーし合って、引き分けじゃなくて勝って明日に繋げられたのは大きいですね。(12回の攻撃中は)押し出しは絶対あるからと話していた。みんなでもぎ取った1点だった」

◎慶應義塾大・岩見雅紀(4年・比叡山)
「(立大は)春に優勝しましたけど、僕らは負けていない。自分たちの力を出し切って、2連勝するつもりで試合に臨んだ。(連続本塁打記録に対して)意識はしてなかった。自分が打って勝てればいいですけど、その日その日で調子のいい選手がいる。今日で言えば清水だったり、倉田だったり。今のチームは誰でもヒーローになれる。結果的にチームが勝てれば僕は何も望まないです。結果的に粘って四球を選べて逆転に繋げられた。泥臭さというのは出せたと思う。打てる時は打てるし、打てない時は打てない。やることは変わらないです。まずこのカードを2連勝しないと優勝がほぼない状況になると思うので、何とか明日も勝って、早慶戦で優勝を決められるように頑張りたい」

慶大・岩見は連続本塁打記録は途絶えたが、3四死球で勝利に貢献