岩手県内で唯一の男子新体操部が盛岡市立高校にある。2回の全国制覇を誇る強豪で、5月下旬に群馬県であった男子新体操団体選…
岩手県内で唯一の男子新体操部が盛岡市立高校にある。2回の全国制覇を誇る強豪で、5月下旬に群馬県であった男子新体操団体選手権大会で団体3位に輝いた。2021年度以来の全国高校総体の表彰台をめざし、熱のこもった練習を繰り返している。
1996年に創部した。以前は県内にも複数の男子新体操部があったが、今は盛岡市立高にしかない。県総体は29連覇中だ。全国総体の出場を懸け、6月21、22日に岩手県北上市で開かれる東北大会に挑む。
部員16人を指導する顧問の斉藤弘樹教諭(40)は同校出身。現役時代の2002年には主将として全国高校選抜大会の団体を制した。強豪の青森大でも競技を続け、母校に指導者として戻った。
5月下旬、直前に迫った大会に向け、本番を想定した実戦練習を繰り返した。ウォーミングアップ、待機、着替え、演技などを分刻みで実施。選手5人が優雅で力強い演技を決めるたびに、周囲の部員からかけ声が飛んだ。
「2分半の演技時間では失敗を取り戻す時間はない。本番当日、どのように時間を使って試合に臨むか、会場への移動から試合は始まっている」と斉藤さん。
男子新体操は女子で禁止されているバック転や宙返りなどアクロバティックな演技が魅力だ。だが、競技人口は少ない。男子新体操部がある岩手県内の中学も滝沢南(滝沢市)しかない。
盛岡市立高の16人は1人を除いて滝沢南の出身だ。小学生のクラブ時代から、一緒に演技してきた部員が多い。
主将の志知真之介さん(3年)は小2で新体操を始めた。団体戦のメンバー5人のうち、4人は小学生時代からのチームメートだ。ずっと一緒に練習してきた。「全員の動きがぴったりとそろったときは本当に気持ちがいい」と志知さん。「何でも言い合ってきた。課題の細かいミスを無くすことができれば、全国大会の表彰台に上がれる。自信をもってのぞみたい」
東北大会では青森山田高が最大のライバル。しのぎを削ってきた。斉藤さんは「ジュニア時代から一緒に演技してきた選手が多いのが強み。よいメンバーがそろった。大きな舞台での勝利をめざし、貪欲(どんよく)に演技してほしい」と話した。(佐藤善一)
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〈男子新体操〉 団体は手具は使わず、5人が音楽に合わせて演技する。女子で禁止されているタンブリング(バック転や宙返り)もある。個人はスティック(棒)、リング(輪)、ロープ(縄)、クラブ(こん棒)の手具を使った4種目で競う。(佐藤善一)