ラッセルとの間に亀裂を生む、アクシデントを発生させたフェルスタッペン。(C)Getty Images レッドブルに君臨す…

ラッセルとの間に亀裂を生む、アクシデントを発生させたフェルスタッペン。(C)Getty Images
レッドブルに君臨する絶対的エースの行動が波紋を呼んでいる。
物議を醸すキッカケとなっているのは、現地時間6月1日にバルセロナのカタルーニャ・サーキットで行われたF1今季第9戦のスペインGP決勝での一コマだ。
【動画】失格級の危険行為!? 波紋を呼ぶフェルスタッペンのラッセル衝突シーン
上位進出を目論んでいたマックス・フェルスタッペン(レッドブル)は、レース終盤にピットイン。リスタート後に最終コーナーでシャルル・ルクレール(フェラーリ)と接触し、スピードを落とす。このタイミングでオーバーテイクを狙ってきたジョージ・ラッセル(メルセデス)に対しては、ランオフエリアを使ってコース外から前に出る。
直後にコース外からの追い抜きを危惧したチームは、フェルスタッペンに無線で、ラッセルにポジションを返すよう伝達。しかし、これに「あいつが自分を道から外したんだ」と激怒したエースは、直後のターン5で道を譲ったかのように見えた刹那、急加速。ラッセルのマシンの側面にぶつけ、先に出たのだ。
無論、フェルスタッペンの無謀な走りをスチュワードは審議。結果、10秒ペナルティと3点のペナルティポイントを科し、5位でフィニッシュした絶対王者は10位まで順位を落とすことになった。
ともすれば、一大事となりかねない。それだけに怒り心頭なのは4位フィニッシュとなったラッセルだ。英衛星放送『Sky Sports』などの取材に応じた27歳は「正直、あれはかなり故意に感じた。シムレースやiRacingでは何度も見たことがあるけど、F1ではああいうのは見たことがない」と憤怒。そして、「マックスが世界最高のドライバーの一人であることは確かだ。だけど、あの動きは本当に不要だったし、彼自身の評価を下げてしまうと思う」と嘆いた。
さらに「失格になるべきだったか?」と問われたラッセルは、「それを判断するのはスチュワードの仕事だ」としつつも、「もし本当に故意に当てたなら、絶対にそうすべきだ。そんなの許されない。僕らは命懸けで走ってるんだ!」と苛立ちを隠さなかった。
大きなアクシデントにもなりかねない危険な走りには、F1のレジェンドからも厳しい声が飛ぶ。ドイツ人として史上3人目のワールドチャンピオンとなった元メルセデスのニコ・ロズベルグは、『Sky Sports』の解説において「どう見ても、あれは報復に見えた。全く容認できない行為だ」と断じた。
「そもそもジョージにも責任はある。彼はターン1で追い越しをするときに従わなければならない3つのことのうち2つしか守っていなかった。だからマックスは道を譲る必要はなかった。しかし、怒りが爆発してしまったとはいえ、ルール上はブラックフラッグ(失格)になる。相手がぶつかってクラッシュするのを待つというのは、明らかにブラックフラッグだね」
怒り任せの走りを見せてしまったフェルスタッペン。失格処分を下されなかったのは、幸運だったと言えるかもしれない。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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