◇国内男子◇~全英への道~ミズノオープン 最終日(31日)◇JFE瀬戸内海GC (岡山)◇7461yd(パー72)◇晴…
◇国内男子◇~全英への道~ミズノオープン 最終日(31日)◇JFE瀬戸内海GC (岡山)◇7461yd(パー72)◇晴れ(観衆2864人)
勝負どころの見極めは同じだった。後半12番、阿久津未来也の一打を前に「入れば(勝負が)決まるくらい大事なパーパット」だとキャディは感じていた。今週、初タッグを組んだ女子プロの田辺ひかり。6mを沈めてガッツポーズを作ったボスの姿に「しっかり締めていたのでさすがだなと思った」と自らも刺激される思いがした。
数年前に一緒に出席したイベントで知り合い、シーズン開幕前に今回のオファーを快諾した田辺は、JFE瀬戸内海GCのある岡山県笠岡市のお隣の広島県福山市出身。数え切れないほどのプレー経験があるコースは、2020年の「日本女子プロゴルフ選手権コニカミノルタ杯」で1打差の2位に入った場所でもあった。
男子ゴルフのロープの中に入ったのは初めて。コースの知識は豊富でも、できる助言は少ないと考えていたという。「私は初日から…練習ラウンドも含めて何もしていないので。とにかく(キャディバッグを積んだ)カートを押していただけ。やっぱり女子と男子では難しさも違う」と、あくまで控えめ。自ら何かを進言することはなく、パットのライン読みで何度か「切れないよね?」と聞かれた時に、それを認めるくらい。だが、決断を後押ししてくれる言葉が、阿久津の初優勝への支えになったのは疑いようがない。
田辺は選手として、1Wショットに始まったイップスに悩み、2022年にシードを失った。QTランキング243位で臨んだ今季は下部ツアーへの出場にも苦労。そのタイミングでのタイトルとの出会いに感謝する。「ずっと試合にも出られず、気持ちが下がってしまっている状態で、優勝の経験を一緒にさせてもらえて楽しかった。最高の結果で終われて良かったです。私自身もこの流れに乗れるように、良い方向に向いていければいいなと思います」。“1勝”をカムバックのきっかけにしたい。(岡山県笠岡市/桂川洋一)