(1日、春季北海道高校野球大会決勝 北海5―4旭川実) 同点で迎えた九回2死三塁、打席に入った北海の桜井悠也選手(3年…
(1日、春季北海道高校野球大会決勝 北海5―4旭川実)
同点で迎えた九回2死三塁、打席に入った北海の桜井悠也選手(3年)は「タイブレークになったら後攻の旭川実が有利。ここで決めたい」と思い、打席へ。
甘く入ったスライダーを振り抜き、ショートの頭を越えた打球を見届けると、思わずガッツポーズが出た。「秋からずっと2年生に助けてもらってばかりで、最後は自分も打ててホッとした」
五回まで無得点。4点を追っていた。グラウンド整備の間に、大会途中から代行主将の桜井選手はメンバーに声をかけた。
「自分たちは後半に強いチーム。1点ずつ返していけば必ず追いつける」
準々決勝の東海大札幌戦で、チームの精神的支柱だった佐藤瞭磨主将(3年)が打球に飛び込んだ際、右肩を負傷し交代。2年生が中心のチームで「まとめ役の佐藤を頼りにしてきた」。主将の離脱に「残った3年生がしっかりしないと」と奮起した。
桜井の声かけに応え、六回に2年生の4~6番打者が3連打でつないで3点を返し、流れを引き寄せた。桜井選手も七回に同点スクイズを決めた。
昨秋は道大会決勝で敗れ、選抜を逃した。「長い冬を過ごしたので、夏は練習の成果を発揮したい」
準決勝と決勝の2試合、代行主将を務め、「佐藤が主将としてどれだけプレッシャーを感じてきたか分かった。尊敬する」。春の全道3連覇を果たした。2年ぶりの全国選手権出場に向け、夏も主将を支え、チームを引っ張る。(朽木誠一郎)