◇米国男子◇ザ・メモリアルトーナメント 3日目(31日)◇ミュアフィールドビレッジGC(オハイオ州)◇7569yd(パ…

巻き返しを図ったムービングデーを「74」で終えた松山英樹

◇米国男子◇ザ・メモリアルトーナメント 3日目(31日)◇ミュアフィールドビレッジGC(オハイオ州)◇7569yd(パー72)

カットライン上の50位タイで予選を通過した松山英樹は、3日目を“おひとりさま”でラウンドした。この大会は原則1番から2人1組でプレーするが、予選を通過したのは57人で奇数。前日の組み合わせによりホールアウトが最も遅かった松山は規定に沿って、同伴競技者がいない第1組となった。2014年のPGAツアー本格参戦から12年目にして初めて1人で回り、ハーフターンの時点で1時間23分、18ホールを計2時間54分の早さで完遂した。

初めてとなる1人でのプレー

冷たい風がコースを吹き抜けた3日目、松山は出だしの1番でティショットをフェアウェイに運び、9m弱のパットを流し込むバーディで発進した。グリーンを外した2番はパーで収めたが、3番で3オン2パット、4番(パー3)で3パットを喫して2連続ボギーをたたいた。

それでも、1打目をフェアウェイに置いた5番(パー5)では268ydから2オンに成功し、約14mのイーグルパットを寄せてバーディを奪うなど、果敢にスコアを求めていった。フォローの風が吹く339ydの14番では、1Wでグリーン手前まで運びバーディを奪取。この日のパーオン率は、雨に見舞われた2日目の22.2%(4/18)から55.6%(10/18)に上昇。「きのうまでより、ショットの感触は良くなった」と評価する一方で、「やっぱりアイアンの“当たり”でうまくいかない」と課題も残す。

予選2日間と比べてショットの精度は高まってきた

救いなのは「ドライバーが芯に当たっていることぐらい」と言う、この2日間にはなかったティショットの手応え。予選2日間で46.42%(13/28)だったフェアウェイキープ率は64.28%(9/14)に上がった。「特別なことはしていない」と話すが、プレー後のドライビングレンジでは足元にアライメントスティックを十字に置いてスイングを確認していた。

2014年に米ツアー初優勝を遂げた大会

最終18番は3パットによるボギー締めと後味の悪さを残し、3バーディ、5ボギーの「74」で通算7オーバー43位。「スコアにつながらないのがやっぱり悔しい」と話した。取り組みがスコアに結びつかないもどかしさを、最終ラウンドで晴らしたい。(オハイオ州ダブリン/石井操)