ラグビーリーグワンで東北唯一のチーム、日本製鉄釜石シーウェイブスは31日、広島市の広島県総合グランドで2部残留をかけて…

 ラグビーリーグワンで東北唯一のチーム、日本製鉄釜石シーウェイブスは31日、広島市の広島県総合グランドで2部残留をかけて3部1位のマツダスカイアクティブズ広島と入れ替え戦の第2戦を行い、6トライ9ゴールをあげ51対24で勝ち残留を決めた。

 24日の第1戦に先勝した釜石は序盤に先行されたが、すぐリズムを取り戻し、松山青選手(PR)のトライなどで差を詰めた。前半24分、素早いパス回しからベンジャミン・ニーニー選手(FL)のトライで逆転。その後も司令塔のミッチェル・ハント選手(SO)が自ら切り込んだり絶妙のパス回しをしたりと判断のいい展開を見せ、自身でも8ゴールを決めるなどして着実に加点した。

 試合後、村上陽平キャプテン(SH)は「プレッシャーをかけて自分たちの時間をつくれた」と振り返った。この試合で退任する須田康夫ヘッドコーチは「メンタルを強化して1部を目指してほしい」と来季に期待した。

 JR釜石駅前の応援団が運営するラグビーカフェ釜石では、シーウェイブスが主催するパブリックビューイングに70人が集まり声援を送った。今季からファンになりホームゲームは毎試合観戦に行った岩手県宮古市の郵便局員三条照和さん(48)は、「今季は競った試合が多く勝てる試合がもっとあったが、最後の最後、残留できてよかった」と妻子と喜んでいた。(東野真和)