デンソーは5月30日、女子バレーボールチーム「デンソーエアリービーズ」の練習用体育館を福島県郡山市に建設すると発表した…
デンソーは5月30日、女子バレーボールチーム「デンソーエアリービーズ」の練習用体育館を福島県郡山市に建設すると発表した。JR郡山駅と開成山公園の間にあり、言わば郡山のど真ん中だ。
チームはSVリーグへの参入に伴い、ホームタウンを創部の地である愛知県西尾市から郡山市に移すことを昨年発表。2024―25シーズンは福島県内7カ所で公式戦を戦った。しかし、拠点は西尾市のままで、新たな拠点づくりが課題だった。
体育館は、郡山市豊田町にある旧豊田浄水場跡地のうち半分弱の1万平方メートルを市上下水道局から賃貸して建設する。
練習用で観客席こそないものの天井の高さや照明はSVリーグの公式戦ができる水準にする。地域向けのバレーボール教室を開き、災害時には避難所として開放する計画だ。今後、上下水道局と正式に土地の賃貸契約を結び、来年2月に着工、再来年7月完成を目指す。
公式戦が開かれる開成山地区の宝来屋ボンズアリーナ(郡山総合体育館)まで徒歩圏内であることに加え、バレー教室への参加を想定している小学生が周辺に多いことも、この場所を選んだ理由だという。
発表の記者会見で、エアリービーズ副キャプテンの山口結可選手は「愛知からの移動が大変だったが、これで練習に集中できる。良い結果が残せるよう郡山のみなさんと戦っていきたい」と話した。
建設予定地である浄水場跡地と開成山地区の間には、旧豊田貯水池の跡地があり、その利活用が市にとって長年の懸案だった。会見に同席した椎根健雄市長は「体育館建設を大いに歓迎する。この地域の一体的開発を考えていく」と話していた。(森北喜久馬)