春先から着実に復帰のプロセスを踏んできた大谷。その計画にレジェンドが持論を投じた。(C)Getty Images 全米に…

春先から着実に復帰のプロセスを踏んできた大谷。その計画にレジェンドが持論を投じた。(C)Getty Images

 全米に中継され、文字通り世界的な関心が集まった一戦で、ドジャースの大谷翔平は大衆の度肝を抜いた。現地時間5月30日、本拠地で行われたヤンキース戦に「1番・DH」で先発し、初回の第1打席に21号、6回の第3打席にメジャー単独トップとなる22号本塁打を放ったのだ。

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 規格外のパワーを発揮した大谷。敵将のアーロン・ブーンに「あの身体能力と全方向に球を飛ばせるパワーを考えると、本当にどの打者よりも危険だと思う」と言わしめたパフォーマンスは、まさに異次元であった。

 打者として最大限の力を注いているからこそ、そこには“不安”も生じる。キャリア2度目となる右肘への手術からの再起を懸ける「投手・大谷」は、今の負荷に耐えられるのだろうか。

 その問題は、ドジャース首脳陣に頭を悩ませる。綿密な計画を遂行するマーク・プライアー投手コーチは「彼の攻撃面での負担や身体が受けるストレスの影響を考えると、すべてが『未定』」と断言。そして「ショウヘイの場合はすべてが特別。完全なる例外だ」と強調し、先行き不透明という考えを明らかにしている。

 今、安定している打者としてのエネルギーを維持しながら、投手として継続的に活躍するのは容易ではない。では、大谷にとっての「最適解」とは何か。

 明確な答えに多くのメディアや識者が考えを巡らせる中、「毎回99マイル以上を投げる必要ないと学んでくれていることを願う」と持論を展開したのは、ジョン・スモルツ氏だ。

 MLB通算213勝、154セーブを挙げた大投手は、現役時代にトミー・ジョン手術を乗り越えた経歴を持つ。それゆえに大谷にマウンド上でのリスク管理を指南したわけだが、スモルツ氏はこうも続けている。

「オオタニには本当に才能がある。野球に関する感覚も抜群だ。そして彼の身体能力は常に状況を優位にさせる。だからこそ、球速に執着しすぎず、94マイルぐらいのスイーパーを常用しないなら、彼は『野球史上で最高の投手』にもなれると思っている」

 今回の怪我をする直前の「投手・大谷」の伝家の宝刀と化したスイーパーに制限をかけるべきと説くスモルツ氏は、「彼の投手としての力が十分に見られていないのは、彼が他のポジションで、信じられないほどの活躍をしているからだ」と強調。そして「打者・大谷」の実績を認めているからこその意見も提唱した。

「あれだけの才能を持つオオタニなら最大95マイルぐらいに留めて、必要な時に球速を上げる投球もできるはずだ。それができれば、彼は、間違いなくこの先のドジャースで必要な時期に求められる存在になる」

 果たして、大谷はいかなる復帰路線を歩むのか。レジェンドの金言がどう生かされるかも含めて注目だ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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