高橋周平はグリフィンを捉え、同点となる適時打を放った(C)産経新聞社 中日は31日の巨人戦(バンテリン)に4-2と勝利。…

高橋周平はグリフィンを捉え、同点となる適時打を放った(C)産経新聞社

 中日は31日の巨人戦(バンテリン)に4-2と勝利。

 2回一死三塁の場面で中日、加藤匠馬がフォスター・グリフィンからスクイズを決め、先制。しかし先発の高橋宏斗が4回にトレイ・キャベッジにセンターへの適時二塁打で1-2と逆転を許す。

【動画】中日・金丸夢斗が鮮烈の1球!内角へ152キロのストレート

 その後、迎えた7回一死二塁の場面で高橋宏斗に打席が回ってくると、ここでベンチは代打に高橋周平を送り込む。

 1点を追う場面、2ボールからグリフィンの145キロをしっかり捉えて、右翼線へ特大の適時二塁打をマーク。ベンチの期待に応え、また117球と粘り強く投げた高橋宏斗の黒星を消す価値ある一打ともなり、先発右腕もベンチで拳を掲げ、勝負強い打撃をたたえた。

 さらに2-2の8回二死一、二塁ではこちらも代打の板山祐太郎が相手2番手、カイル・ケラーの浮いた変化球を引っ張り、勝ち越しの適時三塁打をマーク。ほかにもこの試合では外野を守るブライト健太の好守備も光るなど、井上一樹監督の代打策も的中し、快勝。連敗を防いだ。

 また、ベテラン高橋周の7回の適時打にはファンの間からも「やはり、頼りになる」「この活躍を続けてほしい」と応援の声が上がっている。

 ここまで守っていたサードは、31日から昇格した石川昂弥が「6番・三塁」で先発出場。打撃不振でファーム調整後、再び1軍舞台に戻ってきた若き主砲候補は復帰戦となったこの試合は4打数無安打に終わった。一方の高橋周も4月の月間打率は.320と好調だったが、5月に入ってからは打撃は湿りがちとなっていた。

 いずれにせよ定位置奪取には、打撃の内容が求められる。石川が復帰し、今後のオーダーはどう変化していくのか。今後もドラゴンズのホットコーナー争いがひそかに注目を集めていきそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

【関連記事】中日・岩嵜翔がトレードでオリックスへ 3年半の在籍で「残したもの」とは?

【関連記事】岩嵜翔が金銭トレード、中日&オリックスの「思惑」は? 補強の可能性とTJ手術者の続出

【関連記事】【中日】黄金ルーキー・金丸夢斗の初登板で見えた「希望」と「課題」