◇国内女子◇リゾートトラストレディス 3日目(31日)◇グランディ鳴門GC36(徳島)◇6585yd(パー72)◇晴れ…

ツアー2勝目を目指す三ヶ島かな(Atsushi Tomura/Getty Images)

◇国内女子◇リゾートトラストレディス 3日目(31日)◇グランディ鳴門GC36(徳島)◇6585yd(パー72)◇晴れ(観衆2551人)

アゲンストの風に負けないよう、低い弾道で。最終18番、残り131ydから7番アイアンで打った2打目は完ぺきのはずだった。三ヶ島かなは「イメージは完全にできてたんですよ」とこぼす。しかし、ピン手前につける予定が奥5mへ。カップに背中を向けて打つほど強烈なフックラインは3パットになり、2個目のボギーとなった。単独首位フィニッシュこそ逃したが、それでも5バーディ、2ボギーでフィールドベストの「69」。首位タイで最終日を迎える。

よみがえった自信が、最後だけ強く出すぎたかもしれない。「最近、ずっとビビッてやってたんですよね」。最近というより、約1年前から。2023年の春先に左ひざじん帯を負傷し、同シーズンのメルセデスランキング66位でポイントシードを失った。体が完治したのが約1年前。「体は大丈夫になったのに、まともにゴルフができない期間が長すぎて…。目に見えない不安みたいなものがずっとあって…」。今季の開幕は練習量、トレーニングとも万全を期して迎えられたが、ツアー出場10試合で予選落ちが5回、最高が第2戦「Vポイント×SMBC」の28位。結果の出ない序盤戦だった。

自信を取り戻すきっかけは、他人の復活劇だった。4週前「パナソニックオープン」で菅沼菜々が2シーズンぶりの3勝目を挙げた。「目に見えない“おばけ”みたいなものにずっと不安を感じていた」というニュアンスの菅沼の言葉を記事で読んで「私もそうかもしれない」と感じた。

昨年11月末の最終QT。静岡・葛城GCでのラスト2日も強風が吹いたが、2日連続「71」をマークして24位となり、今季前半戦出場権を手にした。「めちゃくちゃな風の中で連日、アンダーパーを出せたことは自信になったんです」と振り返る。この日もコースに強風が吹いた。雑念が入らず、プレーに集中せざるを得ないコースコンディションが“おばけ退治”をアシストしてくれた。

2021年の国内メジャーのツアー最終戦「JLPGAツアー選手権リコーカップ」で初優勝を飾った。当時も自信にあふれていたが「あの時より、今の方が確実に成長している」と断言する。4シーズンぶりの復活優勝へ。ビビることを忘れた三ヶ島が突き進む。(徳島県鳴門市/加藤裕一)