選ばれし18頭が疾走する東京競馬場。芝コースは、世界各地の馬場を知るトップジョッキーが「世界一」と認める管理技術に支え…

 選ばれし18頭が疾走する東京競馬場。芝コースは、世界各地の馬場を知るトップジョッキーが「世界一」と認める管理技術に支えられている。

 最大の特長は、芝の下にある路盤の水はけの良さ。2002年から実施された馬場の改修工事で、コースの地下に排水設備が張り巡らされた。降雨後の芝の乾きが早まるだけでなく、過剰な水分を含んだ馬場を競走馬が掘り起こすようなレースが減り、年40日を超えるレース開催を通して芝が良好な状態を保ちやすくなったという。

 競走馬への負担に対する配慮も徹底されている。東京競馬場の浅川敬之・馬場造園課長は「安全に走れるようにというのは一番心がけているポイント。強い衝撃を受けないように、脚に優しい馬場にしようと考えて管理しています」と話す。

 開催前には、専用の機械を使って馬場に小さな穴を一定間隔で開けて路盤の通気性を高めたり、なた状の回転刃で斜めに切り込みを入れてクッション性を向上させたりしている。

 ただ、最後は丁寧な人の手が欠かせない。レースを終えるごとに150人以上が芝コースに出て、めくれた芝を元に戻し、凹凸ができた馬場を平らにならす作業を行う。その一つひとつが競走馬のけがの予防につながっている。

 浅川氏は「多くの方から注目されるダービーに向けて、出来るだけ良い馬場を造れるように、毎年、1年かけて準備をしています」と語る。