◇国内女子◇リゾートトラストレディス 3日目(31日)◇グランディ鳴門GC36(徳島)◇6585yd(パー72)◇晴れ…

青木瀬令奈は強風下でも楽しんでプレー(Atsushi Tomura/Getty Images)

◇国内女子◇リゾートトラストレディス 3日目(31日)◇グランディ鳴門GC36(徳島)◇6585yd(パー72)◇晴れ(観衆2551人)

大西翔太コーチ兼専属キャディが約100m先のグリーンまで走った。青木瀬令奈の9番(パー5)の第3打は左ラフから残り105yd。大西氏は先にショットを打つ同組の山城奈々がアドレスに入る前に、ピン周辺の状況を確認すると走って戻ってきた。

「私から(ピン周辺が)見えない状況だったので」。もらった情報から導き出したのは「50度のウェッジで少し捕まえて、ランが出すぎないようピン手前の段下、96ydキャリーさせて」。実際のショットはほぼイメージ通り、ピン前1.5mへ。バーディを奪った。

瞬間最大約15mの強風が吹いた。1988年ツアー制施行後の短縮競技で、ラウンド中止理由が「台風」「悪天候」などでなく単に「強風」だったのは2009年「フジサンケイレディス」(静岡・川奈ホテルGC)と、本コース開催だった16年大会の2回だけ。予選2日間を終えて“本領”を発揮し始めたグランディ鳴門GC36に技術で対応した。

キャディバッグにはウッド系が6番UTまで8本、アイアンは8、9番にPW。番手によっては「1yd刻み」の打ち分けを求め、スピン量の加減も頭に入っている。飛ばない分をクラブでカバーし、2バーディ、2ボギーのパープレー。むしろ5番(パー5)で2m弱、7番で5m、8番で4m、14番で3mと決していいラインばかりでなくても、入れたい距離を外し続けた「72」だ。

出場67人中、1番でバーディを奪ったのは0人、11、15、18番では1人だけだった一日。多くの選手が頭をパンクさせそうなコンディションを「想像力は結構豊かなタイプと思っているので、楽しめてやれています」と笑う。昨年11月に負った両足親指付近の種子骨骨折と付き合う今季、出場した10試合では1度も2ラウンド続けてイーブンパー以下にまとめることができなかったが、今週は「67」「69」「72」。2023年「大王製紙エリエールレディス」以来の6勝目へ。準備は間違いなく整った。(徳島県鳴門市/加藤裕一)