東大に89年ぶりの連敗での勝ち点逸という最悪の結果に終わった法大。70年ぶりの最下位回避に向けてこれ以上の敗戦は許されない。今カードの相手は難敵早大。投手陣はエース小島、そして復活を遂げた大竹そして柳澤が控え、打線の中心には徐々に復調の兆しをみせる加藤が待ち受けている。地獄を味わった法大ナインはこの危機を乗り越えて『東大ショック』払拭となるだろうか。

 

 神宮では大きなどよめきが起こった。東大にまさかの連敗。2回戦では怒涛の追い上げを見せるも、惜しくもあと一歩及ばず、東大に15年ぶりの勝ち点を献上するという最悪の結果となった。

 もう絶対に負けられない。背水の陣で挑む今回の相手は早大。皮肉にも前カードで東大に快勝し、勢いづいた相手である。今季は、明大・立大に勝ち点を奪われるという法大同様苦しい展開を強いられている。昨季の首位打者・加藤雅樹を筆頭に、同じく上位打線に名を連ねる福岡高輝も好調だ。それに加えて、今季走攻守において活躍をみせる宇都口滉も要注意だ。投手陣は、大竹耕太郎・小島和哉と左腕が安定した結果を残すなか、今季は4年生右腕・柳澤一輝が防御率2.30と好投を見せている。

 対する法大は、菅野秀哉(キャ3)や長谷川裕也(経4)を中心に投手陣が不調に悩まされている。そんななか、マウンドで苦しむ仲間を必死に鼓舞する野手達の姿があった。東大2回戦で気迫の2号ソロを放った中山翔太(人3)や、今季初の勝ち点を掴み取った慶大4回戦では川口凌(人3)が3安打4打点と大暴れ。加えて、今季はレギュラー陣以外にも活躍が見られる。代打の切り札・吉岡郁哉(営3)は今季初安打を放てば、大崎拓也(法4)は東大2回戦でのヘットスライディングなど4年生として、ラストシーズンに賭ける想いが人一倍強い。ベンチに控える選手達が、沈黙しがちな法大打線の火付け役となるか。投手陣が不調のなか、打撃で彼等を後押しすることが必要不可欠だろう。レギュラー陣だけではなく、全員が一丸となって挑む今カードこそ、法大野球の真価が問われている。

 どちらも崖っぷちの今対戦カードは、意地のぶつかり合いになることは間違いないだろう。今季は、王者復活を目指して誇りを持って戦ってきた。しかし、かつての誇りはもう捨てるべきなのかもしれない。がむしゃらに泥臭く、勝利を掴み取りにいく。もう、悔し涙は流さない。(梅原早紀)