青森県板柳町出身で、女子マラソンなど陸上競技で五輪4大会に出場した福士加代子さん(43)が30日、青森市の南中学で講演…

 青森県板柳町出身で、女子マラソンなど陸上競技で五輪4大会に出場した福士加代子さん(43)が30日、青森市の南中学で講演を行った。「笑顔で駆け抜けた陸上競技人生」と題し、現役時代を振り返った。

 同校の教員に福士さんの母校・五所川原工高(現・五所川原工科高)陸上部の後輩がいたことから実現したもの。生徒や教員、保護者ら約650人が世界で活躍した福士さんの言葉に耳を傾けた。

 福士さんのトレードマークである「笑顔」は、自らを客観視した中で生まれたと説明。生徒からレース前の気持ちを聞かれると、緊張で数日前から食事の味がしなくなったことや、前夜は眠れなかったことなど、いつも明るい福士さんの意外な一面を明かした。

 陸上部の選手には、接地など走り方も指導。最後に生徒に向けて「とにかくその日の最高のパフォーマンスを自分でやるということを心がければ、いい思い出になり、これからにつながる」とエールを送った。(小田邦彦)