◇女子メジャー第2戦◇全米女子オープン presented by アライ 初日(29日)◇エリンヒルズ(ウィスコンシン…

首位と1打差の好スタート

◇女子メジャー第2戦◇全米女子オープン presented by アライ 初日(29日)◇エリンヒルズ(ウィスコンシン州)◇6829yd(パー72)

河本結がこの日にパー5の4ホールで並べたバーディには、3週前の国内女子「ワールドレディスチャンピオンシップサロンパスカップ」を制した申ジエ(韓国)へのリスペクトが込められている。「勝負をかけるのは、セカンドショット」。その言葉を信じて、メジャー初日を戦った。

2年連続3度目の「全米女子オープン」で、首位に1打差7位の好発進。この日に奪った7バーディのうち、パー5で獲った4バーディは大先輩から授かったアドバイスのおかげだ。河本の印象に残ったのが、サロンパスカップで勝敗を決したプレーオフ1ホール目の第3打。18番(パー5)で、申が75ydの第3打でグリーン奥のピンを攻めてバーディを奪った。

外しちゃいけない所に行ったことが反省点

「あの優勝、本当にかっこよかったです!サードが完璧ですね」と伝えたら、意外な答えが返って来た。「あれは2打目が勝負だから」。完ぺきなスピンコントロールでチャンスを作ったウェッジショットよりも、75ydを残すよう計算した4UTのセカンドショットが“ウィニングショット”だった。

「“これで行く”ってズバっと。うわー、カッコいいって思いました」。グリーンから逆算して、2打目を打つ。米ツアー通算11勝で元世界ランキング1位の大先輩からの教えをもとに、この日は「ピンの5yd奥」を狙う計算でセカンドショットからゴルフを組み立ててバーディを重ねていった。

ビーンって来た!

「打っちゃいけない所に行ったのは、ボギーが出ちゃった」と3つのボギーは反省点だが、メジャーの舞台でパー5を攻略出来たことは自信につながった。「優勝を決めるにはセカンドが大事。それが自分のなかで“ビーン”って来ました!」。過去2度の出場のうち、昨年は39位、初出場の2020年は60位で終了。メジャー攻略のヒントを得た今年は、過去2回とは違う戦い方ができそうだ。(ウィスコンシン州エリン/谷口愛純)

3度目の全米女子は、いままでとちょっと違う?