今週は東京競馬場で日本ダービー(東京優駿)(芝2400m)が行われる。世代の頂点を決める大一番に、皐月賞馬ミュージアムマ…

今週は東京競馬場で日本ダービー(東京優駿)(芝2400m)が行われる。世代の頂点を決める大一番に、皐月賞馬ミュージアムマイルや2歳王者クロワデュノールらが覇を競う。

ここでは、過去10年データからマスカレードボールとショウヘイにフォーカスしたデータを取り上げる。

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■マスカレードボールに「1.2.1.1」馬券内率80%データ

共同通信杯を制して臨んだ前走皐月賞は3着。マスカレードボールが日本ダービーの舞台に駒を進めてきた。早くから左回り適性が強調されていた世代トップクラスの馬。8枠17番が不安要素として大きくのしかかるなか、データが下した結論は?

・共同通信杯&皐月賞で馬券内の関東馬【1.2.1.1】

馬券内率に換算すると80%。ドゥラメンテにディーマジェスティ、ダノンキングリーにエフフォーリアと好走馬の輩出にいとまがない高好走率データだ。

マスカレードボールについて補足すると、東京を含めた左回りは【3.0.0.0】と負け知らず。似たようなタイプではワグネリアンが皐月賞→日本ダービーで着順を上げており、舞台適性の高さは評価すべきだろう。そのワグネリアンと同じ8枠17番を引き当てた今回、巻き返しを期待したい1頭と言える。

■ショウヘイに「0.0.0.11」の高い壁出現

一方で、絶好の内枠を引き当てたショウヘイはどうか。休み明けの前走京都新聞杯は横綱相撲で完勝。カムニャックでオークスを制し勢いに乗る友道康夫厩舎&C.ルメール騎手のタッグ結成は不気味も、今回はローテーションがネックとなる。

・関東未経験の関西馬【0.0.0.11】

該当馬には単勝8.0倍のサトノアーサーもいたが馬券内は叶わず。関東遠征を経験していない関西馬にとって厳しいデータが出現してしまった。

さきほども名前が挙がった友道厩舎は、ワグネリアン、ドウデュースと日本ダービーから逆算して早めに東京を経験させる傾向にある。その経験ができていないのは気がかりで、対皐月賞組の秘密兵器として臨む今回だがデータ面では厳しいと言わざるを得ない。

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著者プロフィール

田原基成(たはらもとなり)●競馬評論家 競馬予想の魅力を世に発信し続ける「競馬ストーリーテラー」。予想に対して謎ときに近い魅力を感じており、ローテーション・血統の分野にて競馬本を執筆。現在はUMAJIN内「競馬サロン」にてコラム【競馬評論家・田原基成のいま身につけるべき予想の視点】 執筆中。『SPREAD』ではデータ分析から読み取れる背景を紐解き、「データの裏側にある競馬の本質」を伝えていく。