◇国内女子◇リゾートトラストレディス 初日(29日)◇グランディ鳴門GC36(徳島)◇6585yd(パー72)◇曇り(…
◇国内女子◇リゾートトラストレディス 初日(29日)◇グランディ鳴門GC36(徳島)◇6585yd(パー72)◇曇り(観衆1787人)
アマチュアの岩永杏奈が首位と1打差でスタートした。前半12番(パー3)で7mを沈め、13番(パー5)は60ydの3打目を58度のウェッジでベタピンにつけて2連続バーディを先行。3パットをたたいた16番(パー5)で唯一のボギーを喫したが、以降は8番で残り130ydを9Iで4mにつけてスコアを伸ばすなど4バーディを重ねた。
「アイアンが安定していて、チャンスを多く作れました」。ツアー出場9戦目、通算21ラウンド目でマークした自己ベスト「67」を振り返る姿に、16歳らしからぬ冷静さが漂った。
2022、23年の年間女王・山下美夢有を輩出した大阪桐蔭高2年生。7学年上の先輩とはローアマを獲得した昨年9月「日本女子オープン」で初対面し、2週後の「富士通レディス」第2ラウンドを同組で回った。「少し話をしてもらって」と恥ずかしげに語るが、今季から米ツアーに拠点を移し、メジャー制覇を夢見て戦う姿に憧れる。
まだ誇れるほどの実績はない。今年から日本ゴルフ協会(JGA)のナショナルメンバー入り。アマチュアタイトルは3月「全国高校ゴルフ選手権」、今月上旬「関西女子アマ」を手にしたが、今後の目標は「日本女子アマ」(6月17~20日/滋賀・名神八日市CC)の初制覇になる。また、ツアーでは4月中旬の「富士フイルム・スタジオアリス」まで8試合に出場し、予選通過は日本女子オープンを含む3回だけだ。レベルアップを目指し、昨年秋からグリップの右手をかぶせ気味にするよう修正して、飛距離が約10ydアップしたが「まだパットがずっと課題です」と言う。
仮に今大会を制すれば2024年「サロンパスカップ」のイ・ヒョソン(韓国)以来、国内ツアー史上9人目のアマチュア優勝となる。「16歳132日」は、イの「15歳176日」、勝みなみの「15歳293日」(14年KKT杯バンテリンレディス)に次ぐ3番目の年少記録。年齢的にプロテスト受験は高校3年になる来年だが「それまでにツアー優勝したら?プロになりたいです」。野望を胸に秘め、残り3日に挑む。(徳島県鳴門市/加藤裕一)