今週は東京競馬場で、第92回日本ダービー(東京優駿)(GI、芝2400m)が行われる。今年も一生に一度の晴れ舞台に18頭…
今週は東京競馬場で、第92回日本ダービー(東京優駿)(GI、芝2400m)が行われる。今年も一生に一度の晴れ舞台に18頭の優駿が集結した。
ここでは馬券検討のヒントとして、出走馬18頭の全頭診断を行う。
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■日本ダービー(東京優駿)2025 出走予定馬全頭診断
・1枠1番 リラエンブレム
2戦2勝で臨んだ毎日杯は連勝時のパフォーマンスがまったく発揮されず。ここは様子見が妥当か。
・1枠2番 ショウヘイ
休み明けをものともせず快勝を収めた前走京都新聞杯。C.ルメールが跨る点から穴人気が予想されるが、過去10年の日本ダービーにおいて、関東圏未経験の関西馬は【0-0-0-11】と好走歴がない。ワグネリアンやドウデュース、ジャスティンミラノと友道康夫厩舎のダービー好走馬は早くから東京競馬場を経験するケースが多数。ローテーション面の不安も残る。
・2枠3番 エリキング
2歳時は3戦3勝と底を見せていなかったが、怪我明けの前走は惨敗。過去10年の日本ダービーにおいて、前走10着以下だった馬の成績は【0-0-0-32】と巻き返しの例がなく、前進を望むのは酷に映る。
・2枠4番 ドラゴンブースト
現状は京都芝のマイル戦がベスト条件。ここも厳しい戦いが予想される。
・3枠5番 レディネス
前走プリンシパルSを制したことで、東京芝は2戦2勝と負け知らず。ただ、当時は直線で神がかった進路を選択した鞍上のファインプレーがありつつ、未勝利を勝ち上がったばかりの馬に0秒1差しかつけられなかった。過去10年の日本ダービーにおいて、前走馬体重がマイナス10キロ以上だった関西馬は【0-0-0-5】。厳しい印象は否めない。
・3枠6番 ファンダム
3戦3勝で大舞台へ臨む馬。未知の別路線組ということで穴人気が予想されるが、関東馬かつGI未経験馬は【0-0-1-21】連対率0%、ブラストワンピースやシックペンスといった人気馬も馬券外に敗れている。前走勝ち時計は同日の3歳牝馬1勝クラスより遅く、GI即通用は難しい注文と言えそうだ。
・4枠7番 ミュージアムマイル
単勝10倍台の3番人気に甘んじていた前走皐月賞。高速馬場化が顕著だった当時、マイルGI連対歴があるスピード競馬への対応力を活かして終わってみれば2着に0秒3差の快勝……1強ムードを打ち破った。過去10年の日本ダービーにおいて、皐月賞で2着に0秒2差以上の勝利を挙げた馬は【1-3-1-0】。初の東京がどうかも、大きく評価を下げることはできないか。
・4枠8番 エムズ
ロスなく立ち回った前走だが、勝ち馬には完敗。前走京都新聞杯かつ関東圏未経験の馬は【0-0-0-5】と不振傾向にあり、再度の好走へのハードルは高い。
・5枠9番 ジョバンニ
7番人気4着と、戦前の人気を考えれば健闘といえる前走皐月賞。しかし当時は再三の不利があり、スムーズさを欠いたもので上手く運べていれば2着もあったと思っている。ならばここで……と言いたいところだが、京都2歳S以降は一貫してコーナー4つの2000m戦を使われており、いわば皐月賞を獲るためのローテーション。過去10年の日本ダービーにおいて、前走皐月賞で7番人気以下かつ馬券外だった馬の成績【0-0-0-14】も含め、東京経験を有する有力馬との比較で分が悪いと言わざるを得ない。
・5枠10番 トッピボーン
前走京都新聞杯は上位馬との力差を感じる内容。テンにいけない脚質もCコース替わりの日本ダービーではマイナス材料だ。
・6枠11番 ニシノエージェント
得意の中山芝2000mでも見せ場なく敗れた前走。厳しい。
・6枠12番 カラマティアノス
相手なりに走れていた馬だが、2000mへの距離延長では惨敗。変わり身は望み薄か。
・7枠13番 クロワデュノール
三冠制覇への序章との位置付けとすら捉えられていた前走皐月賞。ミュージアムマイルの強襲に遭う形となったが、道中10番手以下から運んだ馬が上位を占める展開を4角2番手から連対確保なら評価は下がらないだろう。過去10年の日本ダービーにおいて、皐月賞2着内かつ秋の東京芝勝利あり該当馬は【3-5-1-0】。これまで2戦2勝の東京替わりはプラスで、ここも堂々の早め先頭から押し切るスタイルを期待したいところだ。
・7枠14番 ホウオウアートマン
当舞台の1勝クラス勝ち時計は平凡。厳しい。
・7枠15番 ファウストラーゼン
例によってマクリ戦法を敢行した前走だが、3歳GIのメンバー相手には通用せず。マクリが難しい東京替わりでの巻き返しは難しいだろう。
・8枠16番 ファイアンクランツ
今回が年明け4戦目となる馬。その内訳は芝2400m戦×2に関西圏と、いずれも消耗度が心配されるレースだ。よりフレッシュな状態で臨む有力馬が目立つなか、目に見えない疲労への懸念は否めず、厳しい戦いが予想される。
・8枠17番 マスカレードボール
前走皐月賞は3着と不安視された中山芝で馬券内に。内枠で激流に巻き込まれなかった恩恵があったとはいえ、GIでも十分に通用する力を示したレースだった。過去10年の日本ダービーにおいて、共同通信杯&皐月賞で馬券内の関東馬は【1-2-1-1】馬券内率80%。馬体重が減り続けている点がどうかも、2戦2勝の東京替わりは大幅なプラスだ。
・8枠18番 サトノシャイニング
2番人気5着と人気を裏切る結果に終わった前走皐月賞。外枠を引いたことに加えて、終始枠なりに外々を回る距離ロスがあったことで終いの伸び脚を欠いた印象だ。それでも大負けしなかったのは立派と言えるし、中京・東京・京都芝外回りと直線の長いコースは【2-1-0-0】連対率100%。馬場不問のタイプでもあり、東京替わりでの巻き返しが期待できる。
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UMAJIN.netより一部編集・転載(2025年5月29日 18:00公開の記事)
著者プロフィール
田原基成(たはらもとなり)●競馬評論家 競馬予想の魅力を世に発信し続ける「競馬ストーリーテラー」。予想に対して謎ときに近い魅力を感じており、ローテーション・血統の分野にて競馬本を執筆。現在はUMAJIN内「競馬サロン」にてコラム【競馬評論家・田原基成のいま身につけるべき予想の視点】 執筆中。『SPREAD』ではデータ分析から読み取れる背景を紐解き、「データの裏側にある競馬の本質」を伝えていく。