■「フランスに来てよかった」 では、1月にスタッド・ランスに合流した関根大輝は、0-3と完敗に終わったフランス・カップ決…
■「フランスに来てよかった」
では、1月にスタッド・ランスに合流した関根大輝は、0-3と完敗に終わったフランス・カップ決勝、パリ・サンジェルマン戦について、どう感じたのか?
「正直、何もできませんでした。チームがどうこうよりも、個人として力の差があり過ぎました。
でも、フランスに来ていなかったら、こんなに何もできない相手と戦うチャンスもなかったので、そこはフランスに来れてよかったですね」
と、レベルの違いにショックを受けつつも、前向きな発言。続けて、
「本当にうまいし、早いし、強いし。あんなに簡単にやられるとは思っていなかったですね。
(ブラッドレー・)バルコラ選手の先制点のときに、走られたので体を当ててスピードダウンさせようと思って相手(バルコラ選手)の体にいったんですけど、速かったというか、簡単にすり抜けられた。あそこはファールするぐらいに行くべきだったのかなと。カードをもらってもいいぐらい、大事なプレーだったと思います」
と、振り返った。この失点から早くも、さらなる成長への課題を見つけたようだ。
■「代表戦のことを…考えない」
「カップ戦で優勝できなくて悔しいですけど、次の試合が一番、大事だと思っています。
そもそもリーグ・アン(フランス1部)にいないと、パリSGともプレーすることができないので、そのためにも、何がなんでも勝たなければならない。しっかり切り変えて勝ちたいですね」
と、前を向いた。そして、6月の日本代表メンバーに選ばれたことを踏まえ、
「今日は負けるべくして負けた。でも、代表に選んでもらえたので、こうやって学んだこと、たとえば、攻守の切り替えの速さなど、意識を変えるだけでも違うと思うので、代表の試合でも生かしたいですね。
とはいえ、次の試合は人生がかかっているので、代表戦のことを1回考えないようにします」
フランス・カップ準優勝のメダルを胸に、悔しさを噛みしめたランス三銃士。伊東と中村の憮然とした表情、そして、早々とメダルを外した関根に、確かな“上昇への意思”と“伸びしろ”を感じたのは、弊サイトだけではないだろう。
6月4日に初のフォトブック『Naturalナチュラル』(双葉社刊)が発売になる中村は、その著書の中でこう語っている。
《試合に出て結果を出さないと、状況は打開できない。だからこそ今、自分にできることをやる》
主力が抜けたチームの現状、そして伊東とともに中村の負傷の具合も心配なところだが、サッカー日本代表が誇るランス三銃士なら、やってくれるに違いない。