大相撲夏場所で2場所連続4度目の優勝を果たした大関大の里関(24)が28日、第75代横綱に昇進した。茨城県阿見町の二所…

 大相撲夏場所で2場所連続4度目の優勝を果たした大関大の里関(24)が28日、第75代横綱に昇進した。茨城県阿見町の二所ノ関部屋に入門してから2年余り。「スター性を感じる」と応援してきた地元女性は「誰からも愛される(米大リーグの)大谷翔平選手のような存在になってほしい」と期待する。

 同町荒川本郷の二所ノ関部屋であった注目の横綱昇進伝達式。「少しでも近くに立ち会いたい」。町内に住む戸田さつきさん(46)も近くに駆けつけ、はかま姿の大の里関を敷地越しに見届けた。

 牛久市出身の二所ノ関親方(第72代横綱稀勢の里)が2022年に町内へ相撲部屋を移したのに合わせて「地域を元気づけてくれる部屋を応援したい」と後援会入り。大の里関は翌年、鳴り物入りで入門してきた。「背は自動販売機くらいで、前が見えない壁のよう」と驚いた戸田さん。「稽古中に大きな背中から噴き出す湯気を見て、周囲と違う圧倒的な何かを感じた」

 史上最速で角界の頂点に立ったが、ちゃめっ気も魅力という。入門から初めて迎えた23年の誕生月。自転車にまたがって外出先から帰ってきた時に他の部屋力士と同じ贈り物を手渡すと、「えっ、俺にくれるんですか」とおどけた顔をした。パーティー会場で「最近、おしゃれになっちゃって」と冷やかせば、「エチケットだから」と冗談を交わす間柄だ。飲食店で顔を合わせてもあいさつを欠かさない。

 戸田さんは「番付が顔をつくる。ハンサムで加山雄三や石原裕次郎のような昭和のイケメンに映る。母には『令和のイケメンよ』と怒られるけど。昇進パーティー続きで出費もかさむ」と笑う。

 親方以来8年ぶりとなる日本出身横綱の誕生で引っ張りだこ状態となっても、戸田さんへの礼儀や笑顔を忘れない。だからこそ、「相撲界やスポーツ界にとどまらず、広く愛される国民的スターとして活躍を続けてほしい」。誰からも慕われる地元の偉丈夫を見守る。(床並浩一)