「上海ロレックス・マスターズ」(10月8日~10月15日/中国・上海/ハードコート)で、ロジャー・フェデラー(スイス)は10月13日、準々決勝でリシャール・ガスケ(フランス)と対戦し、白熱する試合を制して、準決勝への進出を決めた。カウントは…

「上海ロレックス・マスターズ」(10月8日~10月15日/中国・上海/ハードコート)で、ロジャー・フェデラー(スイス)は10月13日、準々決勝でリシャール・ガスケ(フランス)と対戦し、白熱する試合を制して、準決勝への進出を決めた。カウントは7-5、6-4の2-0。試合時間は1時間18分だった。

フェデラーは現在、世界ランキングで、ナダルに続く2位で、今大会にも第2シードで勝ち上がってきた。1試合目となった2回戦では、ディエゴ・シュワルツマン(アルゼンチン)を、続く3回戦ではアレクサンドル・ドルゴポロフ(ウクライナ)を破って、準々決勝まで勝ち上がってきていた。

一方、ガスケは現在、ランキングで31位と上位には距離もあるものの、強烈なバックハンドには定評がある上に、多くの大会で勝ち上がっている。すでに30歳を超えるベテランとはいえ、さらなる上位への進出してもまったくおかしくない。実力者同士の白熱必至の組み合わせになった。◇   ◇   ◇

両者ともに第1セットはキープから入った格好。ガスケがベテランらしく落ち着いてキープすると、フェデラーは早い展開から、サービスゲームを圧倒的に取得した。

フェデラー、ガスケはともに、サービスゲームでの優位をまったくゆずらない。早い展開ながら、両者一歩も譲らず、5-5へ。第11ゲームでフェデラーが跳ねるスピンなどで揺さぶると、ガスケがミスを重ねてしまう。結果、勢いに乗ったガスケがネットに出てきたところを絶妙なロブで抜くなどし、キープ。第1セットを獲得した。

第2セットも、実力伯仲したゲームを進展。ガスケが、速いコート、フェデラーの速いポイントの展開についていく形になった。両者ともにサーブをキープして、3-3で迎えた第7ゲームで、一進一退の攻防を続けるも、ガスケがコードボールからポイントを与える形で、アンラッキーなブレークを許す。フェデラーはこの1ブレークのリードを手放さず、そのまま勝利を手にした。

終わってみれば、フェデラーが2-0で勝利したが、ガスケとの非常に高いレベルでのテニスを展開してきたといえそうだ。フェデラーは明日、デル ポトロと、準決勝で対戦する予定だ。(テニスデイリー編集部)

※写真は対リシャール・ガスケ戦でフォアハンドで打ち込むロジャー・フェデラー

(Photo by Kevin Lee/Getty Images)