バスケットボール・Bリーグの年間王者を決めるチャンピオンシップ決勝。宇都宮ブレックスは27日、1勝1敗で迎えた横浜アリ…

 バスケットボール・Bリーグの年間王者を決めるチャンピオンシップ決勝。宇都宮ブレックスは27日、1勝1敗で迎えた横浜アリーナでの最終戦で、琉球ゴールデンキングスを73―71で下した。地元のスポーツバーで声援を送ったファンは、リーグ最多となる3度目の優勝に酔いしれた。(重政紀元)

 宇都宮市東今泉2丁目のスポーツバー&カフェ「B×B(ビーエックスビー)」には、試合開始の1時間以上前から、ブレックスのチームカラーである黄色のTシャツやグッズを身につけたファン約50人が集まり、モニターに向けて声援を送った。

 バスケットボールコートも備えた同店は普段からブレックスファンが集う。同店オーナーの皆川拓也さん(42)は「皆さんの熱気がすごく、毎週末は盛り上がった。3期ぶりの優勝に向けた期待感の表れを感じた」という。

 試合は第1クオーター(Q)から琉球に3点シュートを立て続けに決められる厳しい展開に。だが、琉球の好守に苦しんだエースの比江島慎が、第4Q残り1分を切ってから逆転の3点シュートを決め、そのまま逃げ切った。

 母親と2人で声援を送っていた宇都宮市の会社員高山聡司さん(40)は「(ヘッドコーチの)ケビンが亡くなる悲しみでチームがまとまり、ここまで来られた。本当に最高の夜だった。選手たち全員にありがとうと伝えたい」と話した。