■9位・V長崎が首位・千葉との6ポイントマッチに挑んだ【J2リーグ第17節 5月25日 14時03分キックオフ 長崎 1…

■9位・V長崎が首位・千葉との6ポイントマッチに挑んだ

【J2リーグ第17節 5月25日 14時03分キックオフ 長崎 1ー0 千葉 PEACE STADIUM Connected by SoftBank】

 シーズン折り返しを目前にして、再びの混戦模様である。

 J2リーグ第17節が5月25日に開催され、9位のV・ファーレン長崎が首位のジェフユナイテッド千葉をホームに迎えた。

 長崎は昨シーズン3位で、千葉は7位である。どちらもJ1昇格候補として今シーズンを迎えたが、千葉が勝点36を稼いでいるのに対して、長崎は勝点24にとどまっている。下平隆宏監督が指揮する長崎からすれば、勝点3がマストとなる6ポイントマッチの位置づけだ。

 長崎は前節から3バックを採用している。12節の北海道コンサドーレ札幌戦から5試合連続負けなしを記録しているものの、失点がリーグワースト3位タイの「26」なのだ。クリーンシートはここまで2試合に限られ、11試合連続で失点を喫している。今節も3バックを継続し、3-4-2-1の立ち位置でスタートした。

 千葉はここまでリーグ最多の29得点を記録している。その裏づけとなっているのが、4-4-2のシステムで左MFを担うMF椿直起だ。リーグ3位タイにしてチームトップの4アシストという数字をはるかに上回るインパクトをアタッキングサードで残している。この日も15分、25分と左サイドからドリブルで仕掛け、対峙するMFマルコス・ギリェルメをものともせずにクロスを供給した。

 マルコス・ギリェルメはそれまでの4バックなら、右ウイングでプレーしてきた選手である。このブラジル人アタッカーは縦への推進力を明確に発揮する一方で、自陣でのディフェンスでチームに多くのものをもたらすタイプではない。このまま千葉の椿にボールが入り、マルコス・ギリェルメが対峙する場面が続けば、スコアに直結してもおかしくない。

 しかし、長崎は自分たちが決定的なシーンを作り出すことで、右サイドの守備の不安を解消していくのである。

■相手DFを惹きつける「マテウス・ジェズス」の存在感

 マルコス・ギリェルメが椿に縦突破を許した直後の26分だった。3バック中央の照山颯人が、前線へロングフィードする。3-4-2-1の左シャドーに配されたFW山崎凌吾が、このボールに反応する。相手CBが辛うじて触ったボールを収め、1トップのマテウス・ジェズスへつなぐ。マテウス・ジェズスはペナルティエリア内左へ走り込んできた左ウイングバックのMF増山朝陽へボールを託すと、ここ数試合好調の背番号8が相手GKを襲う右足シュートを放ったのだった。山崎のランニングが千葉の右ウイングバックを中央へ引きずることとなり、増山がフリーになったのである。

 29分にも同じような場面を作り出す。右シャドーのMF松本天夢が中央から持ち出すと、マテウス・ジェズスが松本の左前から正面へ動き出す。その動きが、千葉の3バックをゴール前中央へ集結させる。松本はコースがほとんどないなかで左足を振り抜き、シュートブロックされたボールが足元へ戻ってくると、左へ持ち出してもう一度フィニッシュしようとする。このボールは松本ではなく増山がシュートへつなげたのだが、ボールを持っていない選手の動きが相手守備陣を引きつけ、アタッキングサードで時間と空間を与えたのだった。

 こうした攻撃の連続によって、長崎は前半だけで11本のシュートを記録した。首位の千葉にストロングポイントを発揮させず、狙いを持った攻撃を見せていったのである。

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