「上海ロレックス・マスターズ」(10月8日~10月15日/中国・上海/ハードコート)の男子シングルス準々決勝で、第4シードのマリン・チリッチ(クロアチア)とアルベルト・ラモス ビノラス(スペイン)が対戦。チリッチがで6‐3、6‐4でストレー…

「上海ロレックス・マスターズ」(10月8日~10月15日/中国・上海/ハードコート)の男子シングルス準々決勝で、第4シードのマリン・チリッチ(クロアチア)とアルベルト・ラモス ビノラス(スペイン)が対戦。チリッチがで6‐3、6‐4でストレート勝利し、ベスト4に進出を決めた。試合時間は1時間21分。

両者の過去の対戦成績はチリッチの3勝2敗。チリッチは今大会ストレートで順当に勝利してきており、勢いづいている。対するラモス ビノラスは3回戦まで接戦をすべて制しており、競り合う中で我慢してポイントを奪うのが得意な選手だ。今年は、「モンテカルロ・ロレックス・マスターズ」の準々決勝で対決しているが、ラモス ビノラスが勝利を収めている。チリッチは「ATPファイナルズ」の出場権がかかる年間レースランキングで6位につけており、もしこの大会で優勝すれば、出場が確実なものとなる。

試合はロングラリーが続くストローク戦。ボールをうまくコントロールし、どちらが先に相手を崩すかという耐久戦となった。◇   ◇   ◇第1セットは、チリッチは少し緊張が見える立ち回り。動きが固く、第1ゲームにいきなりブレークポイントを握られるが、しっかりとファーストサーブをコースに決めていき堅実にポイントを取っていった。その後の第3ゲーム、第5ゲームでも連続でブレークポイントを握られるも得意のビックサーブで挽回してキープしていった。第6ゲーム、ラモス ビノラスはオープンコートを展開しようとするものの、ミスが出てしまい、チリッチはブレークポイントを握る。チリッチはそのチャンスを逃さず、力強いフォアハンドで先にブレークを奪った。その後はお互いにキープを続け、チリッチが第1セットを6‐3で奪取した。続く第2セット、チリッチに掴まれたペースを取り戻そうとラモス ビノラスが厳しいコースを狙い始めるがミスが目立ち始める。両者サービスゲームをキープし続け迎えた第5ゲーム、ラモス ビノラスがダブルフォルトをしてしまう。そのポイントがチリッチを勢いづけ、チリッチは強気なプレーで試合を展開し、先にブレークを果たした。続く第6ゲーム、得意なストロークを凌ぎきられ、ラモス ビノラスにブレークバックを許すものの、第7ゲーム、チリッチはさらにブレークを返し、ワンブレークのリードを奪った。そのままサービスゲームをキープし続け、第2セットもチリッチが6‐4で奪った。

勝者のチリッチは準決勝で、この後行われるラファエル・ナダル(スペイン)対グリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)の勝者と対戦することとなる。(テニスデイリー編集部)※写真は「上海ロレックス・マスターズ」で強力なフォアハンドを決めるチリッチ

(Photo by Lintao Zhang/Getty Images)