第72回春季東北地区高校野球県大会は25日、石巻市民球場で決勝戦が行われ、仙台育英が聖和学園を10―2で倒して6大会連…
第72回春季東北地区高校野球県大会は25日、石巻市民球場で決勝戦が行われ、仙台育英が聖和学園を10―2で倒して6大会連続29回目の優勝を決めた。3位決定戦では東陵が5―2で石巻工を下した。仙台育英と聖和学園はともに6月に山形県である東北大会に出場する。
「打てる捕手」の勝負強さが光った。1点差で迎えた六回の2死一、二塁。仙台育英の川尻結大選手(3年)は3点本塁打を放ち、聖和学園を突き放した。
直球を狙っていたが、スライダーを芯で捉えたといい、「ずっと課題だった、対応力の向上を証明できたホームラン」と振り返った。
須江航監督が「歴代一の長打力がある」と評価するチームの4番を担う。「安定した打撃で、打者としての評価はとても高い」と信頼も厚い。
一方、守備の面では反省を口にした。五回、四死球と安打で2点を失った場面を振り返り、「自分が梶井(投手)の状態をいち早く判断できればもっと良いピッチングをさせてあげられた」と話した。
昨年、春の県大会で優勝するも、夏の宮城大会では決勝で惜しくも敗退。「去年が証明しているように、春の優勝は甲子園に何の関係もない」と須江監督。夏の甲子園に向け、さらなるチーム力の向上を目指す。川尻選手は「バッティングはマストで、守備力も上げていかないと、負けない野球ができない。もう一つ二つレベルを上げていきたい」と誓った。(岸めぐみ)
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東陵の赤間朔選手(3年)が投打でチームを引っ張った。五回、2死二塁。甘めに入った変化球を振り抜き、適時三塁打を放つと、塁上で味方ベンチに向かってガッツポーズをした。
守備では、ショートで先発したが、ピッチャーの制球が定まらず、一回無死一、二塁からマウンドに。「心の準備はしていた」と後続を3人で切ると、九回までを投げ抜き失点2に抑えた。
1年の春からベンチ入り。千葉亮輔監督は「走攻守の中心を担う選手」と評価。練習ではほかの選手のバッティングの相談に乗るなどチームメートからの信頼も厚い。「自分が結果を残してチームを勝たせる」。プレッシャーも自信に変え、夏の甲子園を目指す。(岸めぐみ)