ラグビーのリーグワンは24日、プレーオフの準決勝1試合があり、レギュラーシーズン1位のBL東京(旧東芝)が同5位の神戸…
ラグビーのリーグワンは24日、プレーオフの準決勝1試合があり、レギュラーシーズン1位のBL東京(旧東芝)が同5位の神戸(旧神戸製鋼)を31―3で下し、決勝進出を決めた。BL東京は6月1日の決勝で、埼玉(旧パナソニック)と東京ベイ(旧クボタ)の勝者と対戦する。
■防御は「プライドもっているところ」
昨季王者のBL東京は序盤からミスが目立った。反則を犯したり、パスがうまくつながらなかったり。流れを取り戻したきっかけは、激しい防御だった。
3点を追う前半15分、敵陣深くで相手ボールのスクラムを組んだ。FW佐々木剛は「出足で遅れないように」。突進してくる相手FWへ鋭くタックルに入り、落球を誘う。こぼれ球に素早く反応してマイボールにすると、パスがつながってCTBロブ・トンプソンがトライ。ようやく一息つくことができた。
SOリッチー・モウンガの創造的なプレーに注目が集まりがちなBL東京だが、激しい防御は「自分たちがプライドをもっているところ」と主将のリーチ・マイケルは語る。
この日はFWだけでなく、途中出場のCTB真野泰地も好タックルを何度も見せて会場を沸かせた。全員が積極的に前に出て、一度抜かれてもすぐに帰陣。神戸の攻撃陣をノートライに抑えてみせた。
これで2季連続の決勝進出だ。FWワーナー・ディアンズは「来週(の決勝)に向けて自信になった」。レギュラーシーズンの合計失点は3位と物足りなかったが、最終盤で防御の精度が高まっている。(藤野隆晃)
■トライが遠かった神戸
テンポの良いパス回しで攻めた神戸だったが、トライは遠かった。前半26分にはWTB植田和磨がトライゾーンに飛び込むも、相手の2人がかりのタックルを受けて落球。他にも落球や反則で好機を逃す場面が目立った。「スコアほどの差はないと思うが、最高のパフォーマンスを出せなかった」とデイブ・レニー・ヘッドコーチ。31日の3位決定戦での修正をめざす。