◇国内女子◇ブリヂストンレディスオープン 3日目(24日)◇中京ゴルフ倶楽部 石野コース(愛知県)◇6642yd(パー…
◇国内女子◇ブリヂストンレディスオープン 3日目(24日)◇中京ゴルフ倶楽部 石野コース(愛知県)◇6642yd(パー72)◇曇り(観衆3303人)
最終組から出たルーキーの荒木優奈が6バーディ、1ボギーの「67」で通算16アンダーに伸ばし、佐久間朱莉ととともに初日から首位をキープ。4日間首位を守り切る“完全優勝”での初タイトルに王手をかけた。
日本女子プロゴルフ協会によると、4日間競技における完全Vでの初優勝は過去4例(※)あり、荒木が達成すると最年少記録(19歳342日)を更新。ルーキー(前年プロテスト合格者)ではツアー史上初となる。
同じ最終組でプレーした佐久間との伸ばし合いは見ごたえ十分だった。ともに1打目をピンに絡めた前半2番(パー3)でバーディを先行すると、距離のあるタフな3番では荒木が198ydから4UTでピン右2.5mにつけて一歩抜け出す。その後もバーディを奪い合い、荒木は単独首位に3回立ったものの、最終的には佐久間に並ばれた。
佐久間との緊迫したマッチレースは「楽しかったし、面白かった」と朗らかに笑う。1.5mを外して3パットした17番でこの日初めてボギーをたたいたが、最終18番も13mから2mショートさせながら連続ボギーを回避。課題とするパットの不安を最終日に持ち越すことなく完走した。
おっとりとした穏やかな口調で話す荒木だが、その内面は「けっこう負けず嫌い」を自認している。切羽詰まると「けっこう周りが見えなくなる」タイプでも、今週は「キャディさんが話してくれるので、今までに比べたら(周りが)見えているほう」と頼りになる相棒の存在も心強い。
レギュラーツアーで初めてとなる最終日最終組でのプレー。「きょう大丈夫だったので、明日も大丈夫な気がします」と、引き続き好調なショットが気持ちを前向きにさせる。優勝に向けて「5アンダーは目指したい」と設定し、2023年「フジサンケイレディス」を制した神谷そら以来となるルーキーVに挑む。(愛知県豊田市/塚田達也)
(※)4日間競技における完全Vでの初優勝(年少順)
・宮里美香(20歳358日)/2010年「日本女子オープン」
・西田智慧子(24歳25日)/1990年「宝インビテーショナル」
・チャンナ(25歳188日)/2007年「サントリーレディス」
・ジャン・ジョン(26歳263日)/2006年「日本女子オープン」