サッカーJ1ファジアーノ岡山が熱望するサッカー専用の新スタジアム。サポーター団体が23日、建設を求める要望書を岡山県知…

 サッカーJ1ファジアーノ岡山が熱望するサッカー専用の新スタジアム。サポーター団体が23日、建設を求める要望書を岡山県知事あてに提出し、来月中旬にも署名活動に入る。県議会でも近く議論が始まり、新スタジアムをめぐる動きが熱を帯びてきた。

 クラブによると、J1初昇格の今季開幕戦から町田ゼルビア戦(25日)までのホームゲーム全10試合はアウェー側を除き、前売りチケットが完売した。県が所有する「JFE晴れの国スタジアム」の収容人数は約1万5500人とJ1最少クラスで、観戦できない人が多くでている。

 サポーター団体「GATE10UNION」は要望書で、「専用スタジアムは地域の盛り上がりや活性化に大きく寄与する」などとし、建設に向けた具体的な検討や官民連携の推進などを求めている。

 団体は、J1昇格前に新スタジアムを考える「推進室」を立ち上げた。専用スタジアムに関するアンケートを昨年実施し、1226人から回答を得た。そのうち86.4%は「できるだけ早期に必要」と答えたという。今年2~3月にはSNSを通じて約700件の意見を集め、県に対して「議論を進めて欲しい」とする声が多くあったと説明している。

 推進室の松島和季さん(35)は「試合を見たくても見られない人が大勢いることや、ビジターサポーターも十分に受け入れ切れていない現状が一番の課題」と話した。

 スタジアムをめぐっては、伊原木隆太知事がJFEスタの増強改修に前向きな姿勢を示していたが、20日の定例会見で、工法や安全面などを理由に「いったん振り出しに戻った」と発言。新スタジアムの必要性について「県議会の議論も注視し、対応を考えていく」と述べるにとどめた。

 要望書を受けた松本綾子・県スポーツ振興課長も「県民の盛り上がりが非常に重要で、まずクラブをはじめ、関係者の方でしっかり議論していくことが必要」と話した。

 団体はクラブ側にも署名活動の協力を要望する。調整がつけばアウェーの試合でも実施したいという。サポーターの河野良亮さん(39)は「県民の皆さんの意見を聞いて対話し、丁寧な議論をして新スタジアムが必要という熱を高めていきたい」と話す。(北村浩貴)