<大相撲五月場所>◇十三日目◇23日◇東京・両国国技館 大関・大の里(二所ノ関)が大関・琴櫻(佐渡ヶ嶽)を下して無傷の13連勝で自身4度目の幕内優勝を果たした。大関として2場所連続優勝で初土俵から所要13場所という「昭和以降最速」の偉業で第…

<大相撲五月場所>◇十三日目◇23日◇東京・両国国技館

 大関・大の里(二所ノ関)が大関・琴櫻(佐渡ヶ嶽)を下して無傷の13連勝で自身4度目の幕内優勝を果たした。大関として2場所連続優勝で初土俵から所要13場所という「昭和以降最速」の偉業で第75代横綱昇進をほぼ確実なものとした。2017年に横綱昇進を果たした師匠で元横綱・稀勢の里の二所ノ関親方以来、じつに8年ぶりとなる待望の日本出身横綱が誕生する。

 初日に前頭筆頭・若元春(荒汐)を下してから、圧倒的な強さと安定感で白星を重ね続けた大の里。十二日目には今場所好調の“令和の怪物”前頭七枚目・伯桜鵬(伊勢ヶ濱)と対戦すると、伯桜鵬の強烈な立ち合いを正面から受け止めて見事なはたき込みで全勝を死守。

結びの一番で2敗の横綱・豊昇龍(立浪)が関脇・霧島(音羽山)に上手投げで敗れて3敗目を喫したことを受け、十三日目に自らが大関・琴櫻(佐渡ヶ嶽)を撃破すれば、昭和以降では羽黒山、照国の所要16場所を抜いて最速となる偉業での横綱昇進に王手をかけた。

 また13日目の優勝は2015年の初場所、横綱・白鵬以来10年ぶりで、日本出身なら1996年秋場所の横綱・貴乃花以来29年ぶりとなる快挙。1950年に横綱審議委員会が発足して以降、2場所連続優勝を果たした大関の横綱昇進が見送られたことはなく、第75代横綱・大の里の誕生は決定的といえる。(ABEMA/大相撲チャンネル)