秋広は移籍したソフトバンクで定位置をつかもうと必死にプレーしている(C)産経新聞社 今月12日に巨人、ソフトバンク両球団…

 

秋広は移籍したソフトバンクで定位置をつかもうと必死にプレーしている(C)産経新聞社

 

 今月12日に巨人、ソフトバンク両球団から発表された2対1の交換トレードは大きく話題を集めた。

 巨人からは秋広優人、大江竜聖、ソフトバンクからは5年連続ウエスタン・リーグの本塁打王の砂川リチャードとともにロマン砲といわれるスケールの大きさが持ち味のバッターどうしの交換トレードともなった。

【忖度なし】リチャードは〇〇だと思う‼︎サードの起用は減っていく…スタメン出場の秋広優人は起用な打者?トレード移籍の2人を徹底分析します【プロ野球ニュース】

 すでに新天地でリチャードは2発、また秋広もスタメンで出場し始めている。両選手の今後について球界内からも考察の声があがっている。

 現役時代は大洋(現DeNA)で活躍、引退後は日本代表コーチを務め、現在は野球解説者として活躍する高木豊氏は22日に自身のYouTubeチャンネルに「【忖度なし】リチャードは〇〇だと思う!!サードの起用は減っていく…スタメン出場の秋広優人は器用な打者?トレード移籍の2人を徹底分析します【プロ野球ニュース】」と題した動画を更新。移籍した2選手に独自の見解を語っている。

 高木氏はまず、秋広の移籍会見の言葉に着目。打率を残したいという言葉を発したことを踏まえて、巨人時代の秋広に関しては「ジャイアンツで求められたものというのが、秋広にとってはきつかったんだと思うよ」とコメント。

 松井秀喜氏も着けた背番号55、恵まれた体格から首脳陣もホームランバッターへの成長を願ったが、自身が求めている形とは違ったのではないかと推測。

 そういった流れもあり「自分でも、アベレージを狙いにいったほうがいいという」発言に結びついたとした。その上でたとえ、アベレージバッターとしても「あの体だから普通に(打ちに)いって角度が上がれば、入るよ」として、2メートル、100キロと飛ばす力は十分にあることで、あえてホームランを無理に意識せずとも長打が出る環境にはあるとした。

 また、高木氏がかつての巨人OBとして例をあげたのは「満塁男」として知られた駒田徳広氏(現巨人3軍監督)だった。2000本安打を達成した駒田氏も「試合になったらアベレージヒッターなんだよね」としながら、ヒットの延長線上に長打もあったとした。

 「そういうバッターの気質ってあるんだよ」と高木氏は理解を示しながら、秋広の率を残す、アベレージバッターとして結果を残したいという意思にも「それはそれで正解かもわからない」と理解を示した。

 チームでは今後もし烈なレギュラー争いが予想される。外野においても現在離脱中の故障者が戻ってくることを想定。

 「ただ今の状態でレギュラーで使ってもらえるかというとまた、違うよ」としながら、秋広が具体的に生き残りに必要なポイントに関しては「率と勝負強さ」「そこらへんで勝負できると非常に面白い存在になるかなと思う」と背中を押した。

 動画内では巨人に移籍したリチャードの今後についても語っている。

 移籍したとはいえ、3選手とも両球団ファンから新天地の活躍に向け、熱いエールも送られている。意地を見せられるか、引き続き、注目を集めていきそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

 

【動画】新天地で輝いてみせる!秋広が移籍後、初ヒットを放ったシーン【出典:パーソル パ・リーグTV】

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