9連戦は打率.289、5本塁打、10打点、OPS1.059 ドジャース・大谷翔平投手は21日(日本時間22日)、ダイヤモンドバックス戦に「1番・指名打者」で先発出場するも、4試合ぶりの無安打に終わった。大谷のバットだけでなく、チームも浮き沈…
9連戦は打率.289、5本塁打、10打点、OPS1.059
ドジャース・大谷翔平投手は21日(日本時間22日)、ダイヤモンドバックス戦に「1番・指名打者」で先発出場するも、4試合ぶりの無安打に終わった。大谷のバットだけでなく、チームも浮き沈みが多かった本拠地での9連戦。怒涛の日々を振り返っていこう。
9連戦は13日(同14日)のアスレチックス戦からスタートした。大谷はこの日の試合前、愛犬デコピンが2歳の誕生日を迎えたことを報告。“家族”に快音を届けたかったが、9試合ぶりのノーヒットに。チームも1-11で大敗し、勝負のついた9回には野手のミゲル・ロハス内野手がマウンドに上がった。
翌日には初回からバットが火を噴く。右腕ホグランドから打った瞬間に本塁打とわかる“確信アーチ”を右翼席に叩き込み、先発の山本由伸投手を援護した。試合は中盤まで一進一退の攻防が続き、8回には大谷が申告敬遠で歩かされた。これに「ムキになった」ムーキー・ベッツ内野手が適時二塁打を放って雄叫び。本拠地は大盛り上がりだった。
15日(同16日)はまさに“ショータイム”だった。第3打席に今季14号3ラン、第4打席には15号2ラン。今季初の2打席連発に日米が大興奮に包まれた。3打席連発も期待された8回には野手のジョニー・ペレダ捕手と対戦。しかし、高め速球に空振り三振に打ち取られ、大谷も驚いた表情を見せていた。
16日(同17日)からは古巣エンゼルスとの3連戦を迎えた。初戦には8回に今季初の3試合連発となる豪快16号ソロ。ついに本塁打数でメジャー単独トップに浮上した。17日(同18日)は、昨年ロサンゼルス市が制定した「OHTANI DAY(大谷翔平の日)」。自身の名前を冠した日だったが、6打数無安打と快音聞かれず。チームも9-11と接戦を落とし、肩を落とした。
エンゼルス3連戦の最終日は、花巻東高の先輩でもある菊池雄星投手と今季初対決。第3打席に反撃の適時打を放つなど、今季7度目の1試合3安打をマークした。もっとも、チームは救援陣が崩れて敗戦。エンゼルス相手のスイープ負けは2010年6月11〜13日(同12〜14日)以来、約15年ぶりの珍事となった。
26日にメッツ・千賀と今季初対決
19日(同20日)からは同地区の強豪ダイヤモンドバックス3連戦が行われた。投手陣が3回までに7失点と振るわなかったが、大谷は6回に17号ソロを叩き込んだ。もっとも、大量失点が響き今季ワーストの4連敗。ドジャースタジアムの空気は重かった。
翌日にはエースの山本由伸投手が先発。6回までノーヒットノーランを継続する気迫の投球で、4試合で32失点を喫した他の投手陣との“格の違い”を見せつけた。山本は7回1安打9奪三振で降板。しかし9回、守護神がまさかの同点弾を浴びて6勝目は幻に終わった。大谷は8回にヒットを放ち、延長10回の好機にはリーグ最多の6回目の申告敬遠となった。その後、盗塁を決めると、最後はマックス・マンシーの中飛で生還。サヨナラのホームを踏み、笑顔を見せた。
9連戦最後は6回に本塁打性の大飛球を飛ばしたが、惜しくも柵越えとはならず。無安打に終わったものの、連勝の喜びをナインと共有した。9連戦は全試合に出場し、38打数11安打の打率.289、5本塁打、10打点、OPS1.059。例年6月に好調となることが多いが、今季は“前倒し”で好調の様子。年間55発ペースとなり、昨季の54本塁打超えにも期待がかかる。
ドジャースは1日の移動日を経て、23日(同24日)からメッツとガーディアンズとの敵地でのカードが待っている。25日(同26日)には防御率リーグ1位の千賀滉大投手との対戦が予定されている。強豪との対戦で、大谷のバットがチームに勝利をもたらすか注目される。(Full-Count編集部)