◇国内メジャー初戦◇日本プロゴルフ選手権大会 初日(22日)◇三甲ゴルフ倶楽部 谷汲C(岐阜)◇7337yd(パー72…

結婚後初Vを狙う蝉川泰果(C)JGTOimages

◇国内メジャー初戦◇日本プロゴルフ選手権大会 初日(22日)◇三甲ゴルフ倶楽部 谷汲C(岐阜)◇7337yd(パー72)

午前7時35分と早朝のティオフだった蝉川泰果は出だしから2連続バーディを奪った。最初の10番で166ydの2打目を9Iで3.5mにつけて獲ると、11番も80ydほどのウェッジショットを1mに絡めた。「朝イチでバーディなんて、どれくらいぶりかな…」。本人が感じた通り、2月の米下部ツアーで肋骨を疲労骨折して出遅れた国内試合では今季初めてのバーディ発進だった。

ショットの好フィーリングが朝から結果に出て気持ちも乗った。14番(パー5)でボギーを打っても、すぐに2連続バーディを取り返し、後半も3バーディを追加して6アンダー「66」。やはり、アジアンツアー1試合を含む国内3戦目で今季ベストスコアをマークした。

復帰戦だった3週前の「中日クラウンズ」は何とか4日間を戦ったものの、完治していない患部には痛みもあった。前週はプロ初優勝の大会でもある「関西オープン」を欠場。ただ、空いたスケジュールでできることを必死にやった。

アマチュアで史上初のツアー2勝を飾った2022年「パナソニックオープン」、「日本オープン」時をはじめとする過去のスイング映像を見返し、「明らかにトップの位置が違った」と気付きを得た。トップを低くすることで安定を求めた直近のスイングが、右ひじが開いてしまうエラーにつながっていることを再確認。PGAツアーを戦うミンウ・リー(オーストラリア)のスイングにもヒントを求め、高く上げる改良を施した。グリップも昨季使っていたコード入りのタイプから変更し、「下巻きテープも減らしました」。こだわりは細部にまで宿る。

グリーン上も、これまでツアーのタイトルを全てともにしてきたピン PLD ミルド ANSERのプロトタイプから、マレット型のPLD ミルド オスロ 3 ガンメタルへ。「ピン型だと、セットアップの時に地面を押さえつけてしまうようなクセがあった。いまはマレットが構えやすくて、ポンと置いたら、あとは打つだけというイメージで振れるんです」と話す。

日本プロは過去出場した2大会とも2位で惜敗している。「日本オープン」、「日本シリーズJTカップ」に続く3つ目の日本タイトルへの意欲は並々ならぬものがあると思いきや、昨年11月の結婚から初となる優勝こそが最大のモチベーションだ。「結婚したタイミングで(妻に)あまりいいところを見せられていない。支えてもらっている分、いいところを見せたい」。昨年最後までタイトルを争った杉浦悠太が8アンダーと飛び出す中、2打差につける展開にも相手への意識は控えめ。愛する家族のためにプロゴルファー日本一を目指す。(岐阜県揖斐川町/亀山泰宏)