昨日行われた「香港テニス・オープン」(10月9日~10月15日/中国・香港/ハードコート)の女子シングルス2回戦で、世界ランキング64位の大坂なおみ(日清食品)は第2シードで5位のビーナス・ウイリアムズ(アメリカ)と対戦。大坂は7-5、6-…

昨日行われた「香港テニス・オープン」(10月9日~10月15日/中国・香港/ハードコート)の女子シングルス2回戦で、世界ランキング64位の大坂なおみ(日清食品)は第2シードで5位のビーナス・ウイリアムズ(アメリカ)と対戦。大坂は7-5、6-2のストレートで勝利し、金星を飾った。

WTA公式サイトはこれを「衝撃的な勝利」と報じ、『今夏に行われた「ウィンブルドン」での対戦ではビーナスが勝利していたが、年下の大坂は非常に印象的なプレーを見せ、リベンジの策を練っていたことがうかがわれた。』と評している。

「少し短い球を打っただけでもチャージしてきて強打されると感じたから、きっちりとミスなくプレーしなければなりませんでした」と大坂は試合後に語った。

世界ランキング5位の相手を破ったこの勝利は、相手の世界ランキングでいえば大坂のキャリアで最高の結果だ。なおこれまででは、先月の「全米オープン」で当時6位のアンジェリック・ケルバー(ドイツ)に勝利したのが最も格上を破った試合だった。

試合は序盤、大坂のダブルフォルトでビーナスが最初のブレークを手にし、ビーナスが好調なサーブを武器に第1セットを取るものを思われた。

しかし10代の大坂はビーナスのサービングフォーザセットで3つのブレークポイントを得ると、素晴らしいリターンで5-5のタイに。その後サービスゲームをキープした大坂はビーナスにプレッシャーをかけ、再びブレークに成功してこのセットを7-5で制した。

大坂は第2セットでも早々に攻勢をしかけ、あっさりと2ゲームを先取すると、次の相手のサービスゲームもブレークしてビーナスのサーブを攻略。

大坂は次のサービスゲームではやや安定性を欠き、2つのダブルフォルトがあったが、その後持ち直してゲームカウントを5-0に。その後ビーナスは2つゲームを返すものの、大坂はその見事な戦いぶりで試合を制した。

大坂は準々決勝で第6シードで世界ランキング21位のアナスタシア・パブリウチェンコワ(ロシア)と対戦する予定で、金星を上げた大坂に初タイトルの期待がかかる。(テニスデイリー編集部)※写真は「香港テニス・オープン」2回戦を戦った大坂(右)とビーナス(左)

(Photo by Power Sport Images/Getty Images)