松尾はチーム内の信頼も高まっている(C)産経新聞社 DeNAの高卒3年目捕手、松尾汐恩の存在感が高まっている。 若干20歳の若武者は今季は開幕からトレバー・バウアーとのバッテリーで好リードを見せるなど段々と働き場所を拡げている。【関連記事】…

 

松尾はチーム内の信頼も高まっている(C)産経新聞社

 

 DeNAの高卒3年目捕手、松尾汐恩の存在感が高まっている。

 若干20歳の若武者は今季は開幕からトレバー・バウアーとのバッテリーで好リードを見せるなど段々と働き場所を拡げている。

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 16日のヤクルト戦(神宮)ではバウアーとのコンビでプロ初の5番で先発出場、3点を追う5回二死一、二塁で右中間を破る2点適時打をマーク、8回にも3号ソロを放つなど、4安打3打点1本塁打と「打てる捕手」として大きくアピールした。

 元々、大阪桐蔭時代から高校通算38本塁打と卓越した打撃センスが認められてきた。

 昨シーズンも野手としての活躍が目立っていたが、今季はここまで22試合に出場、打率.366、OPSは圧巻の「1.028」(19日現在)とハイパフォーマンスを残し、守りの面でも盗塁阻止率「.500」と強肩が光る。

 チームにはほかにも「打てる捕手」として知られる山本祐大、昨年ポストシーズンで攻守でチームを支えたベテランの戸柱恭孝とチームでは球界屈指ともいえる高いレベルでの捕手争いが続けられている。 

 捕手ポジションは特に育成に時間がかかることで知られる。そんな中、高卒3年目シーズン、若干20歳の松尾の躍進ぶりにはファンの間からも「マジでヤバい」「球界最強捕手になれる」「単独指名できたことが奇跡」「20歳でここまで出てこられるのはすごい」など、しっかりと歩みを続ける松尾に称賛の声が高まっている。

 一時は苦しんだチームも現在リーグ3位と調子を上げてきた。し烈な捕手争いがさらにチームを盛り立てていくか。注目の存在となりそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

 

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