第77回春季関東地区高校野球大会(関東地区高校野球連盟主催、朝日新聞社など後援)は19日、水戸市のノーブルホームスタジアム水戸などで2回戦4試合があった。常総学院(茨城1位)は東海大相模(神奈川2位)と対戦し、3―10でコールド負け。相手…

 第77回春季関東地区高校野球大会(関東地区高校野球連盟主催、朝日新聞社など後援)は19日、水戸市のノーブルホームスタジアム水戸などで2回戦4試合があった。常総学院(茨城1位)は東海大相模(神奈川2位)と対戦し、3―10でコールド負け。相手と同じ12安打を放つなど打線が奮起したが、及ばなかった。県勢3校はいずれも初戦敗退となった。

 【経過】常総学院は二回、横山と有川の連打で好機を作り、水口の中前適時打で先行。五回にも4安打で2点を挙げた。だが、先発の野口が三回までに3本の長打を打たれるなどして降板。継投した小澤も2点本塁打を浴びるなど力負けした。

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 (第77回春季関東地区高校野球大会2回戦、常総学院〈茨城〉3―10東海大相模〈神奈川〉=七回コールド)

 春季茨城県大会は5試合ノーヒット。悩みを吹っ切り、粘って先取点をもぎとった。

 二回1死二、三塁で、常総学院の水口煌太朗選手(2年)が打席に立った。2ストライクに追い込まれ、バットを指1本分短く持ち直した。「何としても勢いづける」

 真ん中低めの変化球を中前に運んだ。やっと出た春季大会初ヒットに心の中で安堵(あんど)した。

 島田直也監督から「打撃より、守備をしっかりやってほしい」と言われている。だが無安打が続き、不安が募っていた。「こんなこと初めてだった」。スランプが影響したのか、県大会では守備でもミスが出た。

 気持ちを切り替えて迎えた関東大会初戦。構えた時のバットの位置を変えるなど、鋭く振り抜くための工夫が実った。

 一方で、「ヒット2本を打つより、守備でミスなくこなすほうがうれしい」と言うほど、守りには自信がある。この日は無失策だったが、記録上の盗塁をアウトにできた、と思っている。

 東海大相模にコールドで敗れ、「悔しいが、力の差は大きい」と自覚する。夏に向けて「足りないところを補い、それを乗り越える」と話した。(後藤隆之)